ﾊｲﾚﾍﾞﾙな戦い(研二side) ページ31
俺達はｽﾀｯﾌさん達と一緒に会場に向かった。
樽「す、すげぇ……」
会場は正面にｽﾃｰｼﾞがあり、客席はﾃﾞｨﾅｰｼｮｰのような作りになっている。
天井は綺麗なｼｬﾝﾃﾞﾘｱがいくつもぶら下がっていて、夢のような空間に思えた。
席についてしばらくすると、審査員の人達が最前列にある長ﾃｰﾌﾞﾙの前に現れた。
ｽﾀｯﾌさんに聞いたところによると、全員が世界有数のｺｯｸやﾊﾟﾃｨｼｴなんだそうだ。
1人1人の挨拶が終わり、出場4組が次々と紹介と共にｽﾃｰｼﾞへと上がる。
Aと茉莉香さんは3番目。
2人が壇上に現れると、あちこちから歓声が上がった。
A。
俺…ここにいるよ。
心の中で何度も叫ぶ。
すると、客席にお辞儀をした後、Aがこちらを向いてﾆｺｯと笑った。
大丈夫。いつものAだ。
俺はAの笑顔を見て安堵する。
制限時間は2時間。
題材は【恋人が記念日に食べる料理】だ。
客席にはﾜｲﾝやｼｬﾝﾊﾟﾝが用意され、それぞれが楽しみながら4組を見ている。
Aと茉莉香さんは時折会話を交わしながら手際良く楽しそうに作業を進めている。
時間になり、審査員のﾃｰﾌﾞﾙに次々と作品が並べられ、俺達は同じﾃｰﾌﾞﾙに座っていた通訳さんに訳してもらいながら固唾を飲んで見守る。
A達の番になり、茉莉香さんのﾌﾟﾚｾﾞﾝが始まった。(全て日本語表記です)
茉「私達は海の幸をふんだんに使ったﾊﾟｴﾘｱとｽｲｰﾂにはｼﾞｭｴﾙﾎﾞｯｸｽをご用意しました。」
審査員達が茉莉香さんの説明に興味深く耳を傾ける。
茉「ｽｲｰﾂのﾌﾟﾚｾﾞﾝは彼女にお願いします。」
そう言うと、Aの肩を優しく叩いた。
Aの驚き方からして、あれはｱﾄﾞﾘﾌﾞだろう。
準決勝でとんでもないぶっこみ方をするなぁ…茉莉香さんも(笑)
「あ、あの…。ｼﾞｭｴﾙﾎﾞｯｸｽは、ｷｳｲやｲﾁｺﾞ、ﾌﾞﾙｰﾍﾞﾘｰやﾋﾟｰﾁといった果物をｾﾞﾘｰでくるんでｼﾛｯﾌﾟに浮かべた物です。恋人達の甘い思い出、刺激的な思い出、切ない思い出を表現しました。日本の代表的な樹木であるｷﾝﾓｸｾｲの粉末をｼﾛｯﾌﾟに混ぜたのでｻｯﾊﾟﾘした香りと味わいになっています。」
審査員達はAを真っ直ぐ見つめ、次々と口にｽｲｰﾂを運ぶ。
そして4組全ての試食が終わり、A達は一度控え室へと戻っていった。
神様…
どうか…
俺だけじゃない、翔くんも喜矢武さんも淳くんも祈り続けていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぃたま(プロフ) - ミケにゃんさん» やだ(*´д｀*)ﾁｪﾝﾛﾝﾍﾝｸｰの研二さんはずるい！！私もめっちゃ好きです(〃ω〃)私は研二さん一筋なのに夢に出てくるのはﾀﾞﾝﾄﾂで喜矢武さんが多いんですよねww何だろ。私何かしたかな(・∀・) (2013年9月1日 8時) (
レス) id: 5b512b1364 (このIDを非表示/違反報告)
ミケにゃん(プロフ) - しぃたまさん» そして今日も出てきましたｗ学校に金爆が来てくれて、、ﾃｪﾝﾛﾝﾍﾝｸｰ歌って踊ってくれました！相変わらず研二さん、上半身裸でｗｗすごく楽しかった〜(*^-^*) (2013年9月1日 7時) (レス) id: 2fea6224f5 (このIDを非表示/違反報告)
しぃたま(プロフ) - にあさん» 金爆さん関連はいつでも命懸けですww追加公演の代々木、当たるといいなーって今も念仏のように唱えてますww次章もよろしくですヽ(´▽｀)/ (2013年8月31日 20時) (レス) id: 5b512b1364 (このIDを非表示/違反報告)
しぃたま(プロフ) - ミケにゃんさん» あらま(〃ω〃)遂にﾐｹにゃんさんと研二さんが新婚さんにっ♪おめでとうございます〜(￣ー￣)ﾆﾔﾆﾔ♪毎日出てきてもらえるように更新頑張りますねww (2013年8月31日 20時) (レス) id: 5b512b1364 (このIDを非表示/違反報告)
にあ(プロフ) - しぃたまさん» 命がけですかwww私も必死にがんばりましたがもっと頑張ります!← 次章もついてきますよーｗｗ (2013年8月31日 14時) (レス) id: 658ebbf2cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃたま | 作成日時：2013年8月16日 17時
