乗り越えなきゃならない ページ28
明日勝てば…決勝戦…。
去年の茉莉香さんは…ここで敗退したんだっけ…。
それだけﾊｰﾄﾞﾙが高いって事だよね…。
私は今更明日を迎えるのが怖くなっていた。
自身の手の震えを見てどんどん恐怖心が増してくる。
…だめだ。
何か飲み物買ってこよう…。
部屋を出て館内の売店へと向かう。
飲み物と甘いお菓子を買っていると、たくさんの人に話し掛けられた。
みんな明日の激励だ。
私は何とか笑顔を返し、英語で返事をする。
「……はぁ…はぁ…」
逃げるようにしてその場を立ち去り、人気の無い建物の影に座り込む。
期待が…怖い。
こんな気持ち初めてだった。
「…あれ？Aちゃん？」
聞き覚えのある声に顔を上げると、ｷﾘちゃんが心配そうに立っていた。
鬼「どうしたの？」
「あ……だ、大丈夫！ちょっと疲れただけ。」
そう言って立ち上がるが手の震えが止まらない。
鬼「Aちゃん…。平気だよ、俺…ここに居るから。」
ｷﾘちゃんは私の隣にしゃがむと震えた両手を優しく包んでくれた。
鬼「…明日…怖い？」
「うん…。」
鬼「そっか。そうだよね。日本代表なんて…荷が重いよね…」
「みんなが期待してくれて…応援してくれて…頑張らなきゃいけないのに…」
鬼「…俺、頑張らなくて良いと思うよ？」
「えっ…」
鬼「《頑張れ》ってさ、無責任な言葉だと思うんだ。その人はもう頑張ってるかも知れないのに…もっと頑張れって言ってるみたいでさ。だから、俺は今のAちゃんには頑張れって言いたくない。」
「…ｷﾘちゃん…」
鬼「Aちゃん。どんなにもがいても明日は来るから。だから…精一杯やろう？全力でやって駄目なら…それでいいじゃない。誰もAちゃんを責めたりしないよ。俺達が絶対守るから。大丈夫。」
そう言うとｷﾘちゃんはそっと私を抱きしめて背中をさすってくれた。
安心したのか、両手の震えも治まっている。
ちょっと猫背でいつも優しくて穏やかなｷﾘちゃんがこんなに男らしく見えたのは初めてだった。
鬼「部屋まで送るから。帰ろう？」
「うん…。ありがとう。」
ｴﾚﾍﾞｰﾀｰを降りて部屋へと向かうと、ﾄﾞｱの前で研二達が待っていた。
樽「A〜！！どこ行ってたのー！？おで…心配したばい(泣)」
喜「Aが失踪したって大騒ぎだったぜ…」
歌「翔くんと一緒だったんだ♪良かった♪」
「ごめんね、みんな。」
鬼「それじゃあまた明日ね。おやすみ。」
私はみんなを見送り、研二と一緒に部屋へと戻った。
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しぃたま(プロフ) - ミケにゃんさん» やだ(*´д｀*)ﾁｪﾝﾛﾝﾍﾝｸｰの研二さんはずるい！！私もめっちゃ好きです(〃ω〃)私は研二さん一筋なのに夢に出てくるのはﾀﾞﾝﾄﾂで喜矢武さんが多いんですよねww何だろ。私何かしたかな(・∀・) (2013年9月1日 8時) (
レス) id: 5b512b1364 (このIDを非表示/違反報告)
ミケにゃん(プロフ) - しぃたまさん» そして今日も出てきましたｗ学校に金爆が来てくれて、、ﾃｪﾝﾛﾝﾍﾝｸｰ歌って踊ってくれました！相変わらず研二さん、上半身裸でｗｗすごく楽しかった〜(*^-^*) (2013年9月1日 7時) (レス) id: 2fea6224f5 (このIDを非表示/違反報告)
しぃたま(プロフ) - にあさん» 金爆さん関連はいつでも命懸けですww追加公演の代々木、当たるといいなーって今も念仏のように唱えてますww次章もよろしくですヽ(´▽｀)/ (2013年8月31日 20時) (レス) id: 5b512b1364 (このIDを非表示/違反報告)
しぃたま(プロフ) - ミケにゃんさん» あらま(〃ω〃)遂にﾐｹにゃんさんと研二さんが新婚さんにっ♪おめでとうございます〜(￣ー￣)ﾆﾔﾆﾔ♪毎日出てきてもらえるように更新頑張りますねww (2013年8月31日 20時) (レス) id: 5b512b1364 (このIDを非表示/違反報告)
にあ(プロフ) - しぃたまさん» 命がけですかwww私も必死にがんばりましたがもっと頑張ります!← 次章もついてきますよーｗｗ (2013年8月31日 14時) (レス) id: 658ebbf2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃたま | 作成日時：2013年8月16日 17時
