ずっとこのままで…8

違う顔(研二side) ページ27

ﾎﾃﾙに戻った俺達。
Aは明日の打ち合わせがあるから茉莉香さんの元へ。
俺ら4人は館内のﾌﾟｰﾙで遊ぶ事にした。
ひとしきり泳いで騒いで部屋に戻る。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…

ﾄﾞｱを開けると翔くんが居た。

鬼「今日の夕飯どうするの？」
樽「あっ…そういえば決めてなかった…」
歌「僕お腹空いたぁ〜！」
樽「おぉ、淳くん。」
喜「なぁ〜Aのとこ行ってみようぜ〜」
樽「喜矢武さんまで(笑)」

結局4人で集まったもののどうする事も出来ず、Aの所へ行ってみる事にした。
ｽﾀｯﾌさんに聞いたところ、別館の会議室に居るらしい。
そこまで案内してもらいﾄﾞｱを開ける。

茉「あら、みんな揃ってどうしたの？」
樽「いや…その…。夕飯どうするか決めてなかったなぁ〜と思って…」
茉「もうそんな時間？…やだ！もう20時じゃない！」
樽「あの……Aは…？」
茉「Aちゃんなら明日使う甘味料の下見に行ったわよ。」

俺達は茉莉香さん達の後ろを歩き、Aが居る調理室へ。

Aは調理室の端っこで色々とﾒﾓを取りながら考え事をしているようだ。
それは今まで見た事のない真剣な表情で、凄くかっこよかった。

樽「A。迎えに来たばい。夕飯食いに行かん？」

俺が近くまで行き声を掛けるとﾋﾞｸｯと体を震わせこちらを向いた。

「け、研二かぁ…(笑)びっくりしちゃった…//あはは…//」
樽「まだ終わらんの？」
「あ、もう大丈夫。みんな揃ってどうしたの？」
樽「俺…お腹空いちゃった。」
「もう20時過ぎてるの！？あぁーごめんねっ！ご飯食べに行こ！」

Aは慌てて片付けをし、俺の後ろを歩いてくる。

夕飯はｶｼﾞｭｱﾙなお店でﾊﾟｽﾀやﾋﾟｻﾞを食べた。
時折どこか遠くを眺めているAが気になって声を掛ける。

樽「A？どこか具合でも悪い？」
「…えっ？ううん！平気だよ！ﾎﾞｰｯとしてただけ(笑)」
樽「いっぱい食べて体力つけんと、明日もたんよ？」
「そうだね。あ、研二のｵﾑﾗｲｽ一口ちょーだい？」
樽「よかよ〜♪はい、あーーーん♪」
「んーーー♪美味し〜！」
樽「Aのﾊﾟｽﾀも食べたい〜！」
「うん、いいよ。はい。あーーん♪」
樽「ひゃっはー！幸せー！」

喜「出たよ。ﾊﾞｶｯﾌﾟﾙ。」
歌「遂に海外進出したね。」
鬼「まぁこれを見ないと安心出来ない自分も居るけどな(笑)」
茉「あはは！(笑)ほんとﾗﾌﾞﾗﾌﾞなのね〜♪」




楽しい夕飯の時間も終わり、俺達は明日の集合時間を確認し解散した。

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