ずっとこのままで…8

小さな魔法使い ページ26

ｼｬﾝｾﾞﾘｾﾞ通りに移動した私達はその賑やかさに驚いた。

喜「すっげーなぁー…」
鬼「これぞ華やかな街って感じだね。」
樽「全部見てたら日が暮れそうだぁ〜」
歌「とりあえずｶﾌｪにでも入らない？」
「そうだね。あそこはどうかな？ｵｰﾌﾟﾝﾃﾗｽになってていい感じじゃない？」



みんなでｶﾌｪで一休みしていた時の事。

男「すいません。Aさんですか？」

1人の白人男性に話し掛けられた。(日本語表記で続けます)

「はい。そうですけど。」
男「僕、今回の大会でAさんのﾌｧﾝになりました。握手してもらえますか？」
「あ、はい。ありがとうございます。」
男「絶対Aさんが優勝するって信じてます！頑張って！」

その男性は力強く握手をすると笑顔で立ち去った。
すると次に来たのは小さな子供を連れた女性。

女「Aさんですか？」
「はい。」
女「私、TVで見ててあなたのﾌｧﾝになったの！娘もあなたのﾌｧﾝよ！」
娘「お姉ちゃん。頑張ってね！応援してるね！」
「ありがとう。頑張るね。」

その後も何人かの人に話し掛けられ握手を求められた。



樽「A…凄い人気ばい…」
喜「おい、あれ見ろよ！」
歌「僕、買ってくる！」

じゅんじゅんが店先に並んでいる新聞を一部買ってきた。
そこには今回の大会の事が報じられていて。

鬼「これ、Aちゃんだ！」

私と茉莉香さんの写真が大きく載っていて、私の紹介が【Little magician】(ｽｲｰﾂ界の小さな魔法使い)と書いてあった。

樽「俺も後でこの新聞買ってこよ〜っと♪」
「えっ。何で？」
樽「記念に持って帰るの♪」
「やめてよぉ〜…恥ずかしい…///」

結局みんな一部ずつ買ってきて持ち帰る事に。



樽「A。そろそろ時間だよ？」
「あ、ほんとだ。」
喜「よし！帰るか！」
「みんなはまだ観光してて平気だよ？」
鬼「Aちゃん無しでどうやって異国の地を楽しめと…？」
「そ、そっか…(笑)」
歌「僕達も一緒にﾎﾃﾙ戻るよ♪」
「うん。ありがと♪」


ﾎﾃﾙへ戻る途中。

(ぎゅっ)

喜「ん？どうした？」
鬼「Aちゃん？」
「明日、頑張れるように元気充電♪」

私は前を歩くゆたくんとｷﾘちゃんの手を握った。
2人共笑いながらぎゅっと握り返してくれる。
そのまま後ろに戻り、研二とじゅんじゅんの手も握る私。

樽「Aなら絶対大丈夫だよ。」
歌「僕達がついてるからね。」
「うん。ありがと。」



茜色の空を眺めながら明日への誓いを胸に刻んだ私だった。

違う顔(研二side)→←この5人だから

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