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｢か、家族？｣
家族は、父さんと母さんと……僕だ。
それ以外に、いないのに。
｢……え、泣いてんの？｣
｢まじ？舘さん泣かせた？｣
｢えっ、阿部？そんなことない……よね？ごめんね？｣
何故だろう。
｢ぐす……そんなこと、ない、です｣
｢世界一説得力ねえぞ今お前｣
涙が、止まらないんだ。
｢さて、これからどうしますかね｣
｢どうするも何も、涼太が家族って言っちゃった手前外に放り出せねえし……｣
｢翔太はいい加減あべちゃんのことを認めてやんなさいよ｣
｢やだ｣
｢子供か｣
｢成人前なんで子供ですー｣
｢これで阿部より1個上なんだもんな……｣
｢おい照。そんな哀れみの目で見るんじゃねえよ｣
｢うーん、とりあえず誰か追ってくるようなら全員蹴散らして、阿部にはゆっくり理解してもらいながらここでの生活教えてく？｣
｢それが一番いいと思うんだよねー。佐久間は？｣
｢俺はもうなんでもいいでやんすよー！なんなら佐久間さんが色々教えちゃうし！｣
｢いやお前絶対アニメの話しかしないから却下｣
｢なんでー！！｣
｢うるせえ！あべちゃん起きるわ！｣
泣き疲れて眠ってしまった彼を寝かしつけた後、5人はリビングでこれからのことを話し合っていた。
もちろん、彼らに緑色の目をした彼を『捨てる』という選択肢は、もうない。
彼が今後悩むであろう道を既に進んできた5人にとって、彼は助けるべき存在なのである。
それに、彼は自分たちに足りない何かを、1つ埋めてくれるかもしれない。
欠けたものを集めに行くための、たった5人だけだった自分たちに。
そのためにどんな未来になろうとも、彼を助けたことはこれからも後悔しない。
正解なんてないけど、のちのち通ってきた道が正解だったと思えるように。
｢……付き合わせてごめんね。でも、何があっても君を守るから。あの人たちのようにどこかに売り飛ばすなんてことは、絶対にないから｣
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麗華(プロフ) - まる。さん» お読みいただきありがとうございます〜！リクエストの件承りました。お時間頂きますがお待ちください！ (2020年3月28日 0時) (
レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - とても面白く楽しいお話をありがとうございます！リクエストをお願いしたいです。緑さんが女装し、みんなで可愛い緑さんをかわいがる！そんなお話を読みたいです。 (2020年3月28日 0時) (レス) id: c760cb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - 無理なお願いしてすいません！これからも頑張って下さい！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - パイナップルさん» 分かりました、なんとか組み込んでみますね( *・ω・)ノ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - はい！お願いします！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗華 | 作成日時：2020年3月7日 2時
