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｢ねー、そういえば俺思い出しちゃったんだけどさ｣
｢何を？｣
｢俺の仲良かった奴が俺を庇って死んじゃった話｣
｢あーそれだいぶ前の奴じゃん。なんで？｣
｢いや、照に殺してもらった奴に脅されちゃってさ｣
｢……そんだけ？｣
｢そんだけ。でもなんか、デジャブ？みたいなの感じちゃってさ｣
翔太の運転で帰っている途中、ふと思い出したように2人に話した。
真っ直ぐ銃を向けてきたあいつに脅されて、何故か思い出してしまったのだ。
悲しくもあり、薄れかけた思い出でもある、まだ戦場で何の成果もあげられていなかった頃。
ミスって捕まった俺と敵兵の間に割って入ってナイフを振りかぶった奴がいて。
そいつはもちろん俺の目の前で殺されたし、その後俺もちゃんと別の隊に助けられた。
最初はものすごく悲しかった。
そんなことしなくてもよかったのにって思った。
でも、今ではなんとも思わない。
むしろ、馬鹿だったなあいつ、とか思う。
｢よくよく考えてみりゃ、別に似たような状況でもなかったなって思うんだけど｣
けど、何年経っても、その出来事は薄れはしても離れることはなかった。
……怖いのかな、忘れるのが。
それが俺のために誰かが死ぬのを見た、最初で最後の記憶だから。
戦場に立つ者として、どこかで密かに大切に思っていたのだろうか。
｢なんだろうなあ、皆が俺のために死ぬくらいなら、いっそその前に死んでしまおうかとか、思ったのかなあ｣
己のための犠牲はもう出さない、と。
そうなる前にどうせなら死んでやる、と。
そう、ずっと思ってきたからなのか。
まるで独り言であるかのように吐き出してみたが、実際3人は反応してくれないから、独り言だ。
｢……ふっかが死にそうになっても、死にたいと思っても、俺は死なせないから｣
｢嬉しいこと言ってくれんじゃん｣
｢死んだら困る。色々と｣
｢例えば？｣
｢葬儀の時の金とか｣
｢そこなの？真っ先に気にするとこそこなの？ねえ？｣
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麗華(プロフ) - まる。さん» お読みいただきありがとうございます〜！リクエストの件承りました。お時間頂きますがお待ちください！ (2020年3月28日 0時) (
レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - とても面白く楽しいお話をありがとうございます！リクエストをお願いしたいです。緑さんが女装し、みんなで可愛い緑さんをかわいがる！そんなお話を読みたいです。 (2020年3月28日 0時) (レス) id: c760cb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - 無理なお願いしてすいません！これからも頑張って下さい！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - パイナップルさん» 分かりました、なんとか組み込んでみますね( *・ω・)ノ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - はい！お願いします！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗華 | 作成日時：2020年3月7日 2時
