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｢おらおらおらー！！｣
足を止めることなく、がむしゃらにナイフを振っては敵を殺していく。
がむしゃらにとは言うが、実際倒れ伏す男たちの誰もが首を切られていたり、心臓を貫かれていたりするから、計算通りであるのは明白だ。
｢……およ？｣
そこに1人、進路を塞ぐ者が。
｢こっから先は通さん｣
やたらとガタイのいい奴だ。うちの岩本といい勝負できそう。
｢えー、それじゃ佐久間さん困っちゃうなあ｣
奥の部屋までは目と鼻の先。
別口からも入れないことはないが、そちらへは既にふっかが向かっているはずだ。
それにここは一本道。今から逃げようったって、後ろを向けば確実にやられるに決まってる。
というか、逃げる選択肢なんてありませんけどね。
｢無理やりにでも通るしかないかぁ｣
ナイフを逆手に持ち替え、構える。
相手もやる気になったのか、素手で臨戦態勢を取った。
我慢比べのようにいつまでも相手の隙が見えるまで待ってやる義理はないから、すぐに駆け出す。
相手は動かない。ありがたいねぇ。
｢よっと｣
｢っ、な……｣
相手の手が俺に届くか届かないかのギリギリの距離で、俺は『消えた』。
何が起こったのかって感じで呆然とする彼。
あれ、もしかして能力者見たことない感じ？
｢……くっ、後ろか！｣
およ、もう気づかれちった。
｢だいせーかーい。でも遅かったねぇ｣
もう一度彼の前に姿を現した俺は既に上段回し蹴りの体勢で。
綺麗な放物線を描いていた右足は、綺麗に奴の首にヒットした。
｢うは、変な声。カエルが潰れた時の声みたい。ちょっと気持ち悪かったわ〜｣
もう声は出せないであろう彼にそう笑って、また消える。
敵が最後に見たのは、きっといつもより綺麗に輝いているであろう桃色の目であった。
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麗華(プロフ) - まる。さん» お読みいただきありがとうございます〜！リクエストの件承りました。お時間頂きますがお待ちください！ (2020年3月28日 0時) (
レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - とても面白く楽しいお話をありがとうございます！リクエストをお願いしたいです。緑さんが女装し、みんなで可愛い緑さんをかわいがる！そんなお話を読みたいです。 (2020年3月28日 0時) (レス) id: c760cb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - 無理なお願いしてすいません！これからも頑張って下さい！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - パイナップルさん» 分かりました、なんとか組み込んでみますね( *・ω・)ノ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - はい！お願いします！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗華 | 作成日時：2020年3月7日 2時
