＊ ページ13
ようやく皿洗いが終わり、疲れたーと共用のソファにダイブすると、遠くから｢なにやってんの｣という声が。
｢……翔太、くん｣
｢翔太でいいって。それとも何、まだ俺の事嫌い？｣
｢え、全然！嫌いとかでは……ない、はず｣
｢苦手ではあんのね｣
｢うっ……｣
｢いーよ。すぐ打ち解けられたら逆に怖いから。あ、涼太ー、ご飯｣
ひらひらと手を振りながらキッチンの方へ翔太は向かってしまった。
翔太は、1番5人の中で俺のことをとやかく言っていた人だ。
もちろん、彼も彼なりにみんなを心配してのことなんだろうと思ったから何も言わなかった。というか、言ってる場合ではなかった。
テーブルの真ん中の席に座って談笑しながらご飯を食べる姿は、最初に出会った時のような冷たさはほとんどなくて。
……俺も、あんなふうに彼と話せるようになるかな。
いや、なるんだよ。
仕事も手伝っていかなきゃならないし、何より俺はみんなを裏で支える係。
翔太のことも、これから守っていかなければならないのだーーなんて、おこがましいか。
そうしてぼーっと2人の姿を見ていたら、舘さんに呼ばれた。
｢阿部、ポーカーやらない？｣
｢ぽーかー……｣
｢お坊ちゃまはやったことねーか｣
｢翔太｣
どうやら、カードゲームに誘われているようだ。
実際やったことないから、翔太の言ってることは間違いじゃない。
｢大丈夫だよ、舘さん。俺、混ざっていいの？｣
｢いやていうかやれ。俺だけだとボロ負けする｣
｢翔太、ポーカー弱いの？｣
｢……うるせー！さっさとやるぞ！｣
｢やけくそになってる……｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗華(プロフ) - まる。さん» お読みいただきありがとうございます〜！リクエストの件承りました。お時間頂きますがお待ちください！ (2020年3月28日 0時) (
レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - とても面白く楽しいお話をありがとうございます！リクエストをお願いしたいです。緑さんが女装し、みんなで可愛い緑さんをかわいがる！そんなお話を読みたいです。 (2020年3月28日 0時) (レス) id: c760cb06e2 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - 無理なお願いしてすいません！これからも頑張って下さい！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - パイナップルさん» 分かりました、なんとか組み込んでみますね( *・ω・)ノ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 6d73d63d08 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - はい！お願いします！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: ec2780e711 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麗華 | 作成日時：2020年3月7日 2時
