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「A。」



ぱちぱちと瞬きをしたら、目に溜まっていた最後の一粒が、つぅ....と頬を伝って流れ落ちた。

今、何が起きたの?なんで?
目を見開いたままの私に、先生は笑ってこう告げた。



「もう、Aは卒業したやろ」

「....はい」

「....先生だから、担任だったから、Aに言えへんかったことがあるんやけど。聞いてくれる?」

「っ....はい、」



先生は驚いて動けなくなってしまった私の手を優しく広げ、手のひら同士を合わせる様にしてぎゅっと握った。そして、そんな私の目をじっと見据えてこう言った。



「Aが....Aのことが、ずっと好きでした。僕と付き合って」



また溢れ出してきた涙は、まだ暫く止まってはくれないらしい。
私は笑って、先生に。....恋い焦がれたその人に、返事の代わりにこう返した。



「....千羅さん。ねぇ、キスして。」



背後から電車のドアが閉じる音がしたけれど、もう何も気にする必要は無い。

何もかもに目を瞑って、そっと触れるその柔らかい唇に全てを委ねた。





___End.

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らぱん( ・×・ )(プロフ) - 辰海恋歌さん» コメントありがとうございます! 曲通りに終わらせましたが、この先きっとこの二人は幸せになってくれると思います!こちらこそ楽しんで頂けて嬉しいです、最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年4月8日 7時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - 完結おめでとうございます。一言言えるのは、この中では、あの子が曲名通りになれて良かった…ということです。素敵で、もどかしくて、そして温かい作品を、本当にありがとうございました。読んでいてとても楽しかったです。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: b18219f6f9 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ・×・ )(プロフ) - てこゆのさん» ありがとうございます!私も似たような現象起こるのでお気持ち分かります(笑)でもこうしてコメントして頂けるだけで嬉しいです、ありがとうございます! (2019年4月1日 11時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - 完結おめでとうございます!!つい最近になってこの小説を見つけたのですが、読み始めた瞬間から引き込まれてしまいました。他の方のように何かしっかりとした感想を書こうとしても、あまりにも素晴らしくて言葉が出てきません...!胸がいっぱいです!! (2019年4月1日 9時) (レス) id: 5d44cadab1 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ・×・ )(プロフ) - Rinさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!クオリティ高くなってますでしょうか、嬉しいです....!曲への愛を詰め込んだ結果こんな感じになりました(笑) ありがとうございました! (2019年4月1日 7時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年3月19日 18時

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