鱗滝の一番弟子は失わない 4 (ページ5)

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124話ページ5

胡「ゆきな！大丈夫でしたか！？」

「大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」

義勇に運んでもらいしのぶの部屋に着くと勢いよく出迎えられた。

胡「取り敢えず直ぐに処置をしますから。冨岡さん此方におろして下さい。」

義「あぁ。」

布団に下ろされて医療機具を持ったしのぶが横に座る。

胡「…何をしているのですか？これからゆきなを治療するんですからお二人は席を外して下さい。それとも、怪我人の裸を見たい〝変態〟なのですか？」

義「変態じゃない。」

時「…失礼します。」

変態を強調しながら笑顔で毒を吐くしのぶに二人とも直ぐに席を外してくれて、処置が始まる。

胡「またこんなに怪我をして、肺には水まで入ったようですね。こんな事ばかりしていたらいつか本当に死んでしまいますよ！」

「あはは…。ごめんなさい。」

怪我をするといつも私の事を心配して怒ってくれるしのぶに申し訳ないと思いながらも、こんな風に家族の様に怒ってくれる事を嬉しくも思う。

「いつも心配かけてごめんね。私、そうやって怒ってくれるしのぶの事好きだよ？」

胡「！い、いきなりなんですか。」

「なんか、日頃の感謝を伝えたくなって。」

そう言うとしのぶは驚いきながらも照れたように笑って頭を撫でてくれる。

胡「当然じゃないですか。ゆきなはもう私の家族ですよ。」

「！ありがとう。」

しのぶにそう言われ今度は此方が照れてしまい、それを誤魔化そうと今回の戦いのことなどをしのぶに話した。