鱗滝の一番弟子は失わない 4 (ページ17)

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番外編~その後~1 ページ17

御墓参りを終え家まで戻ると、夕飯の支度をした鱗滝さんが出迎えてくれた。

「手伝えなくてごめんなさい。」

鱗「気にすることはない。錆兎と真菰もお前達二人に会いたかっただろうからな。」

頭を撫でながら優しい声音でそう言ってくれた為、お礼を言って席に着く。

義、鱗、貴「頂きます。」

用意されたご飯を食べ、最近の出来事を三人で話していると、義勇が箸を止め鱗滝さんをじっと見た。

鱗「どうした？」

義「鱗滝さん。俺は今ゆきなと付き合っています。」

「っ！？」

急に発せられた言葉に驚き、思わず吹き出しそうになる。

鱗「そうなのかゆきな？」

特に動じた様子もない鱗滝さんが私の方に視線を向ける。

「う、うん！少し前からお付き合いしてます…。」

声に出して言うと何だか気恥ずかしくて、普段より小さな声で肯定する。

鱗「そうか…。」

鱗滝さんは少し考えた様にした後義勇に、後程二人で話がしたいと言った。

「それなら、片付けしておくから食後に話して来たら？」

鱗「あぁ。ありがとう、そうさせてもらおう。」

微笑みながら頷き、その後は先程までの様に団欒と話しながら食事を進めた。