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117話 ページ38

過去の話とともに、先程玉壺に再会し、怒りで我を忘れ死にかけたことやその時兄の声が聞こえてきた時のことを義勇に話した。





「義勇、私ね。両親と兄の仇をようやく取れたのに全然嬉しくないの。寧ろ虚しいような、泣き出したいような気持ちが大きくなった。」





そう言うと義勇はただ、あぁ。とだけ言って私を抱きしめる力を強くした。





「わかってはいたの。彼奴を殺したところで私の家族が戻ってくるわけじゃない、失われたものは二度と戻らないんだから。だからこんなことをしたって両親も兄も喜ばないって知ってたのに。それでも、それでも私は……、」





義「もういい、終わったんだ。俺は、これ以上ゆきなが苦しむ姿を見たくない。」





許せなかった。悲しい思い出や失ってきたものを思い出しながらそう続けようとしたところで義勇がそれを阻んだ。





義「亡くしたものは戻らない。それでもゆきなはあの鬼を倒すことで、これから奴らに脅かされ、苦しめられたかもしれない人々を救ったんだ。」





どうしようもなく優しい義勇の言葉に既の所で塞き止めていた涙を堪えきれなくなり、これまで出したことのないくらい大きな声を上げて泣いた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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ゆっきー(プロフ) - るぅりさん» ありがとうございます! (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - むぎさん» ありがとうございます!また更新していきますので是非よろしくお願い致します。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ぴーさん» ありがとうございます!長らくお待たせ致しましたがまた更新していきますのでお時間ある時にでもお読みいただければ幸いです。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
るぅり - 最高です (2019年7月16日 22時) (レス) id: 9495e3f6a2 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 好きすぎて頭から竹が生えそうです←なんでだよ 早く続きが読みたいいいいい (2019年7月9日 11時) (レス) id: 347b9314c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月30日 18時

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