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93話 ページ14

tokitou.side






俺がゆきなさんと出会ったのは一年程前、柱になってすぐの頃だった。







貴「君霞柱になった子だよね?」






お館様の屋敷で声をかけられて振り返ると、何度か見かけたことのある左右非対称の羽織を着た女の人がいた。







貴「急に声をかけてごめんね。なんだかボーっとしていたから少し心配になって。」







「…いえ。」







警戒が顔に出てしまっていたのかそう言われて、人に心配されるのなんてお館様いらいだと少し心が暖かくなる。








貴「私は月ノ宮ゆきな。君の名前は?」







「時透無一郎です。あの、貴方は何故お館様の屋敷によくいらっしゃっているのですか?」







柱にこんな人は居なかったはずだと思いそう問うと月ノ宮さんは困ったように笑って答えた。





貴「一応階級は甲なんだよ。だからお館様からの呼び出しも多いの。」






柱でも階級が甲より下の人もいるのに一般の隊員で何故そんな人がいるのかと驚く。






「何故、柱ではないんですか?」





貴「あぁ。それは、柱になると色々と大変でしょ?守るものが多くなるから。だから、身軽に動き回れる人間がいた方が助けられる人も増えるかなと思ってね。」






少し寂しそうにそういった月ノ宮さんの顔を見て、あぁ、この人も鬼に大切なものを奪われたのだとそう直感した。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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ゆっきー(プロフ) - るぅりさん» ありがとうございます! (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - むぎさん» ありがとうございます!また更新していきますので是非よろしくお願い致します。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ぴーさん» ありがとうございます!長らくお待たせ致しましたがまた更新していきますのでお時間ある時にでもお読みいただければ幸いです。 (2019年10月4日 22時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
るぅり - 最高です (2019年7月16日 22時) (レス) id: 9495e3f6a2 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 好きすぎて頭から竹が生えそうです←なんでだよ 早く続きが読みたいいいいい (2019年7月9日 11時) (レス) id: 347b9314c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月30日 18時

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