3話 ページ5
天「それでは男女入れ替わりまして、チームドルフィン対チームシャークの対決を始めます!」
笹「位置について」
笹部コーチと言われる人のその掛け声に瀬内さんがプールの中に入って開始の体制につく。
よーいの後の笛の音で壁を蹴って泳ぎ始める。
大会では見たことがないこのしなやかなバックは鮫柄女子との差をぐんぐん広げていく。
折り返しで1秒ほどのタッチの差が付いてる。
田「すごい…」
香「もう1秒の差がついてる」
「この差埋まらないようにしなきゃ」
田「頑張ります」
着々と近づいてきてる瀬内さん。
壁にタッチしたと同時に飛び込んだ田部さんのブレは1回1回が早いわけじゃないのにぐんぐん前に進む。
さっきよりも差は少し埋まった気がするけどそれも気にならないくらいの泳ぎだった。
香「頑張ってください」
「ありがとうございます」
瀬「Aの後は香原さんだから差どんだけ埋められてもいいよ」
「そんな奇妙な話あります?」
笑いながら飛び込み台に立てばぐんぐん進んでくる田部に驚いてしまった。
さっきからみんなこんな気持ちだったんだろうか。
壁にタッチしたところで私も水に飛び込んで両腕を回しながら前にどんどん進んでいく。
瀬「Aー!いけー!」
田「がんばれー!」
そんな声が聞こえてさらにスピードアップを図る。
やっとの思いでの折り返しで私は初めて対戦相手を見たけど私の身体1/3の場所にいる。
この差を埋められるってことはなさそう。
「香原さん!」
壁にタッチして顔を開けまでそう叫べば水の中に綺麗に飛び込んだ香原さん。
ストロークが早い上にキック力もハンパないのかまたぐんぐん相手との差を広げていく。
相手もフリー早いけどこっちだって負けてない。
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実際鮫柄高校は男子校なのですが、ご都合上女子水泳部も出しました!!
御理解お願いします!
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時