1話 ページ3
江「お願いします!スプラッシュフェスに女子4人も必要で…」
「違う人達じゃだめなんですか?」
江「皆さん大会で記録持ってますよね!私、それでお願いしたいんです!」
田「でも私達入部届けも何も出してないけど…」
江「私がもう出してあります!」
香「え…?」
田「はい?」
江「ちなみに部長が瀬内さんで副部長は小柳さんです」
岩鳶SCリターンズって言う温水プールがオープンした記念に開くスプラッシュフェス出て欲しいと集められた私達4人。
しかも入部届けはもう提出されてるらしくて、正式な部員としての活動らしい。
そもそもそのよくわからないフェスが初めての活動なんて嫌なんだけど。
葉「あれ、江ちゃん?」
橘「こんなところで何してんの?」
葉「まさか…香ちゃん達カツアゲでもしてるんじゃ…!」
香「してない!」
田「どちらかといえばその逆!」
「この子どうにかしてくれません?」
なんだかんだと集まってきた男子水泳部の葉月くんと橘にこの状況を説明する。
カツアゲなんてするわけなくて、なんなら逆だってことにも納得してくれてるみたいだ。
葉「僕からもお願い!やってくれないかな?」
橘「せめてその時だけでもやってくれたら助かるよ」
瀬「って言われても…」
田「高校からは水泳から離れるって決めてたし」
香「私も」
香原さんのその一言に続いて私も、と声を上げるみんな。
まさかみんなそうしようと思ってたなんて。
ていうか部活入っても3年生だからすぐ辞めることになるだろうし、やる意味ある…?
橘「みんな気が合うんだね」
葉「それを活かしてメドレーリレーとか!」
田「いや…うーん…」
「因みにみんなの専門は?」
江「田部さんがブレ、香原さんはフリー、瀬内さんはバックで小柳さんがバッタです」
「リサーチ能力…」
葉「じゃあいいじゃん!みんなでできるよ!」
「わかってるけど、それはわかってるんですけど」
こんな綺麗にバラついた人達が集まることなんてあるんだなぁ。
呑気にそんなことを思ってるけど、結局私達ってどうしたらいいんだろう。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時