驚きと戸惑い ページ3
『やるなら静かにしてよー…』
キッチンから聞こえたAの声に
急ブレーキがかかったように動きが止まる
紫呉「煩くすると透くんが起きちゃうよ?」
それを言われたら動けるわけが無い…
2人はそのまま石のように固まった。
玄関が開いて紫呉に呼ばれたはとりが入ってきてその光景に
不思議そうに眉をひそめる。
紫呉「やぁ、いらっしゃい」
はとり「遅くなって悪かった」
杞紗「あの…お姉ちゃん、具合が悪いって、聞いて…」
はとり「泣きそうにしていたから、一緒に連れてきた」
心配そうに顔を覗かせたのは杞紗。
紫呉は安心させるように目線を合わせて微笑む。
紫呉「お見舞い、きっと喜ぶよ…」
『今はゆっくり眠ってるよ…皆も、どうぞ上がって』
ぞろぞろと皆が透の部屋へと向かう中
キッチンに戻ろうとしたAは向かい合って殴り掛かる
姿勢のまま固まる由希と夾を見つけ、目を丸くする。
『な、何…どうしたの?』
由希「あ、A…」
夾「これは別に…だな」
これを止めたのは本人だと気付いていない
Aは『そう…』と言ってキッチンに戻った
その後も2人は謎に睨み合ったままなのであった。
夾「(いつまでやってんだクソ鼠!)」
由希「(さっさと腕下ろせよバカ猫!)」
意地でも相手より先に腕を下ろしたくないらしい…
下へ降りて来たはとりにAは話かけた
『で、薬代は…?』
はとり「気にする事はない」
はとりはポンっとAの頭に手を置くと、「何かあったら
呼べ」と部屋を居間入った
杞紗「はとりのおじちゃんも、落ち着かないのかな」
『そうだ……え!?』
杞紗の「おじちゃん」発言に思わず声を上げた。
杞紗は12歳、はとりは確か27歳…15歳差なら仕方の無いこと…
『紫呉と綾女は…?』
杞紗「?紫呉のおじちゃん…綾女のおじちゃん…」
『じゃあ、何で私はお姉ちゃん呼び?』
紀紗「昔、お姉ちゃん呼びにしてって言ってた…」
すると紫呉が「そうだ!」と声を上げる。
紫呉「はーさん、お腹空いてない?Aの
料理美味しいよー?」
はとり「前に食べた事あるだろ…」
『あ、食べたい物あれば作るけど…』
はとりのリクエストを聞けたAが台所へ来ると、
何故か紅葉が泣いていてそれを鬱陶しそうに夾が見ていた。
『紅葉…どうしたの?』
紅葉「キョーがぶったー!」
夾「お前が喧しく騒ぐからだ!」
『相変わらずだ…』
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柚木葵(プロフ) - 黒灰白有無%さん» ありがとうございます✨もう1つの作品…あぁ、紅野オチの!!両作品を読んでいただきありがとうございます!更新速度が低速野郎ですが、気長にお待ちください💦 (8月16日 12時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - やっぱりとても面白くて大好きです!!読み返しに来たら話数も増えてて嬉しいし,フルバのもう人作品の方も読ませて頂きていたのですがまた雰囲気が違ってこちらも凄く好きです!!これからも応援してます.無理しない程度に頑張ってください!!! (8月16日 8時) (レス) @page44 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - ゆりりんさん» ありがとうございます💦お気長にお待ちくださいm(_ _)m (6月22日 10時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 紫呉さん大好きなのでこれからも楽しみにしてます!更新待ってます!! (6月22日 1時) (レス) @page43 id: 9b1afb3a44 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - ワッフル魔神さん» ありがとうございます〜✨お気長にお待ち下さい💦 (2023年2月23日 21時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚木葵 | 作成日時:2021年11月7日 0時