私は…皆と一緒に居たい…6【フルーツバスケット】

分からないかい？ ページ8

｢いつの間に…アナタ達…そんな｣


綾女｢おやおや！そんなにも愛燃ゆる兄弟に
映っているかい！？｣





母親が綾女の言葉に青筋を立てた時､綾女は母親を
真っ直ぐに見る｡




綾女｢由希はね､やり直すチャンスをくれたんだよ｡
貴女に対しても､無だったモノが有に転じ始めているんだよ」




綾女「分からないかい？今の貴女はまるで昔のボクみたいだ…
どれ程大切なものを踏み荒らし生きてきたか気づかずにいる｣



｢なっ！なんで私がそんな事言われなくっちゃ…親に
向かって！こんな侮辱ってないわ…！人の苦労も知らないで」





「こんな事なら､アナタ達なんて産まなければ良かった！！｣







バシンっ！と音を立てて進路指導室を出て行こうとしたら
『じゃあ、なんで…』とAが無意識に口を開けた｡




『綾女さんと由希を産んだんですか…それでもアナタは
2人の母親なんですか』

「何なのアナタ、子供のクセに気色悪い」





Aに向かって捨て台詞を言って出てった
白木は立ち上がったが､それを綾女が制す｡





綾女｢放って起きたまえ…ブチ切れたあの人に言葉が
通じるとは思えないからね｣

白木｢いや…ブチ切らせたのはこっち…」
由希｢…………｣





由希はスっと席を立つ｡





由希｢俺……行ってくる…｣
綾女｢おやおや、大丈夫かい？｣

由希｢…兄さん、今日は…ありがとう…来てくれて｣





背中越しにそう言って由希は母親を追いかけて
部屋を出ていく｡



由希の足音が遠ざかると､綾女はスっと携帯を取りだし
メールを打ち出した｡




その様子を､白木は呆れながら見る





綾女｢聞いてくれたまえとりさん…｣

『また由希に怒られますよ…？でも、由希の進路相談…
予定変更されたのに…』

綾女｢ぐれさんから聞いたのさ！｣
白木｢あ"ー、もう…あの男は…｣




我に返ったAはハッ！なって頭を下げた




『ごめんなさい…私が横入りして…』

綾女「案ずる事はないさ、A君…よくあの人に
あんな事を言えたね」


『すみません…あれは無意識、です…』

白木「(あれで無意識か…無意識なら言いたいことは
言えるのか…)」





＿＿＿＿

終わり方が決まらない作者です…



いや…終わり方は決まってるけど…決まってないんだこれが




紅野オチって難しい…


ガンバッテ、ノートニ、シナリオヲ、カキマス…

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