お参りに ページ31
ゴールデンウィークを
間近に控えたある朝
透｢紫呉さん、Aさん、5月1日のお話なんですけれど…
午後から出かけてもよろしいでしょうか？」
紫呉｢よろしいですとも！その日は僕も用事で空けるし
何？咲ちゃん達とお出掛け？」
透「お母さんの命お墓参りに…」
その理由に紫呉達の表情は少し憂いを帯びたものに変わった｡
紫呉｢あぁ…一周忌になるんだね」
透｢はい…特別に何かしたりはしませんが」
紫呉｢ごめんね、行けなくて…」
透「えっ、そんな…全然…」
由希｢俺…俺、行ってもいいかな」
透「えっ…？」
由希｢お参り､したいんだ…本田さんのお母さんに」
『私も行って良いかな？流石にお参りしないと罰が
当たりそう…それに、透ちゃんの友達にもあったことないし』
透は快く受け入れ丁度、母に由希や夾､
紫呉とAの事も紹介したいと思っていたのだ｡
透｢ありがとうございます…！お母さんもきっと喜んで
くれます…！｣
微笑ましくその様子を見ていた紫呉が
縁側の襖に寄りかかる夾に声をかけた｡
紫呉｢夾くん…特に用事が無いなら夾くんも
お参りしなさい」
だが、無言で去って行ってしまったのだ
学校では移動教室へと向かう階段を降りながら
透達は今朝のやり取りをありさ達にも伝えた｡
ありさ｢へぇ？王子も来るのか…キョンは？｣
透「どうでしょう…何も言わなかったので…」
ありさ｢でもあれだな！今日子さん、キョンとか
好きそうだよな…ムチャクチャ構って遊びそうだ」
咲｢そして遂には…怒髪天をついた草摩夾を背骨が
軋まんばかりに力強く抱きしめそうね…」
透「(それはマズイです！！)」
咲「確か、もう1人の草摩の人も来るのよね…」
ありさ「Aさんって人だよな」
透「はい、お優しい女性の方で紫呉さんと
同い年みたいです」
ありさ「へぇ…女性ね」
咲「それなら心配ないわ…」
ありさ「仕事は何してんだ？」
透「縫い物で扱う布や糸、生地を扱う仕事だそうです」
その頃、紫呉宅は
紫呉「そこで寝ると風邪ひきますよ？」
『………』
居間で昼寝していたAは紫呉に肩を揺らされる
紫呉「……」
＿＿紫呉「A…！」
『見ないで…！こんなに醜いから…だから…』＿＿
紫呉「…Aはキレイだよ
だから＿＿＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう！以外に紫呉オチって難しい…！ (2021年10月25日 21時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます！紫呉好きなので嬉しいです！次も気長に待ってます！ (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい！ (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです！！しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます！ (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎（ほむら）(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください！私も更新頑張ります！最近忙しいので遅れるかも（汗） (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月5日 2時
