私は皆と一緒に居たい…【フルーツバスケット】

十二支 ページ8

『た、ただいま…』

紫呉「お、お帰りー
玄関から入れば良いのに」


『え、えっと…此方の方が直ぐに言えるから…つ、つい…』

紫呉「由希くん達はまだなのかな？」

『あ、はい…由希は生徒会で、透はバイト…夾くんは…
多分、屋根かな…あ』





その時、十二支の置物に目が行った





『置物可愛い…』
紫呉｢あぁ、これは僕も気に入ってるんだ｣

『そうなんだ…でも､猫いない』
紫呉｢あぁ､十二支の昔話に出てくる猫？｣

『あ、はい…今日子sいや、透のお母さんに
聞かせてくれて…』





Aは昔の事を思い出した




『透は戌から猫になる！って言って…透が言ったことを
次の日に分かって』(汗)

紫呉「あ、透くんは猫年ファンって言ってたけど…
A君は何年ファンなの？」

『え…？ファン？そう、だな…








酉年かな…？』

紫呉「っ！！…ほぉー、なんで？」


『鳥って羽があるから羽ばたいて飛べるけど…羽を折られたら
飛べない…自由に羽ばたけるってどんなに幸せか…鳥にしか
分からない、からさ…私もそんな気持ちが分かればって…』


紫呉｢へぇ…アイツがそれ聞いたら､どんな顔するかな｣
『っえ？』





その時、キュルルルとお腹の音が鳴った




『お昼食べてないの…？』
紫呉「あ、ｱﾊﾊ…そうなんだよねぇ」

『なら、夕飯前でも軽く何か食べれる物を作りますね』





Aは屋根に居る夾に話かけた






『話聞いてたと思うけど…何食べたい？』
夾「何でもいい」

『はぁ…じゃ、AかB…どっちがいい？』
夾「はっ？…A」

『サンドイッチね』
夾「Bは何だったんだよ」

『ニラ玉』





そう言って、玄関から入ってキッチンに行った





紫呉「よく回避出来たね、きょーくん♡」
夾「うるせぇ！語尾に♡つけんじゃねー！！」








『お待たせしましたー、サンドイッチの
盛り合わせとお茶です』




机に運んでサンドイッチを3人で食べた





『味はどう…？薄くないかな？』

紫呉「美味しいよ、A君」
夾「ﾓｸﾞﾓｸﾞ…美味しい」

『よかった…』




Aもこの生活に慣れてきたころであった







『(お母さん、今日子さん…此処の生活楽しいよ)」






『(紫呉さん、由希くん、夾くん…優しい人で
居心地が良いの…)』







『(だから、遠くからでも良いから…私達のこと、
見守ってね…)』

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