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兎でした ページ42

クラスメイトも慌てて覗き込むと、
そこにはへたりと座り込んだ
透の膝にちょこんと黄色の
兎がしがみついていた。




「あれ?何そのウサギ……」




座り込んだAと夾は(やばい…)と
仲良く顔を青くし、透はパニクっていた。




「え、嘘。何があったの!!爆発だったの!?」
透「え、えっと…」

「でも、変だよ。紅葉くん、服だけ置いて何処に?
しかもウサギ…何処から?」

「何があったんだよ!!」
「変すぎだ。何とか言えって霧山さん!!」



消えた紅葉と、服だけ残され現れた兎。
上手い説明が思い浮かばず流石のAも
取り乱していたその時。




由希「…変?」




静かな沈黙を破ったのは、由希だった。




由希「それなら俺だって…変だよ…だって…
男のくせにこんな…やっぱり似合わないよね…」


「バッキャロー!!お前は最高だ草摩ぁ!!」
「どっからどう見ても女にしか見えねぇって!」

「すっごい似合ってますわ!」
「自信持って!」




由希に全注目して一気に透達から気が逸れて
その隙にAは兎のままの紅葉を抱っこし
透が素早く衣類を回収し、後ろのドアから
抜け出した。




透「(ありがとうございます、草摩くん…)」
『(その身を犠牲にした見事な話逸らし…)』





そして屋上に逃げ





夾「このクソガキ!自分のしたこと分かってんのか!!」

はとり「一週間外出禁止だな」

紅葉「だってだってぇ!二人が怖いよー!
ナマエー!!トールー!!」

夾「すぐ女に甘えんじゃねぇ!!」

透「ウサギさんでしたのね…!」
『男の子だったんだ…』



紅葉「ふふ!ナマエ擽ったい!」
『あ、ごめん…』

紅葉「ううん!もっと撫でて撫でて!!…ナマエ暖かい。
ムッティみたい…」

『…そう』

はとり「全く…今回は由希が誤魔化してくれた
からよかったが…」

夾「はんっ!色気騙しはアイツの趣味だよぜってぇ。
何だかんだ言って、結構女顔の自分が好きな…」




途切れた夾の言葉は、やってきた由希の
強烈なアッパーによって空に消えていった。





『わぉ…』
由希「もっと高く飛ばしてやろうか…」

夾「くそ鼠っ…」





吹っ飛ばされるも何故か無事な夾を無視し、
由希は抱っこされている紅葉の目線に
合わせるように膝をつく。





由希「紅葉…気をつけなきゃだめだろ?」

はとり「本当に反省しろよ紅葉。さぁ、そろそろ帰るぞ」

紅葉「えっ!もう!?ボクまだナマエやトールと
お話したい!」

突然の不意打ち→←大変な



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柚木葵(プロフ) - 美憂さん» なぬっ、名前変換出来ていないだと?!確認するのであります!(( (2021年12月10日 10時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 紅野もいいですよね。あっ、 所々名前変換出来てません。確認お願いします!! (2021年12月10日 7時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 美憂さん» 分かるなぁ…ボクは紅野推しだお (2021年12月8日 10時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - フルーツバスケット、今めっちゃハマってるアニメです!私は夾くん推しwww (2021年12月8日 6時) (レス) @page5 id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - まままさん» 気にしないで下さい!続編もありますので! (2021年8月23日 15時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2021年8月14日 13時

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