私は皆と一緒に居たい…【フルーツバスケット】

私達は（夢主Side ページ20

長女｢お､おじいちゃん…？｣


祖父｢お前らは､人を愚弄する事しか知らんのか｡
今日子さん､沙織さん､すまないね」


透｢い､いえ！｣

祖父「沙織さんもよく耐えた…一旦落ち着こう」
『お爺さん…』




祖父｢悪く思わないでおくれ｡根が､嫌な奴らなだけ
なんじゃ…！！」


長男長女｢ちょっと待てじーちゃん！！
フォローになってねぇからっ！！｣



祖父｢ん？なんだ？ワシなんか言ったか？……それでもワシに
とっては､大切な場所で居場所だ」

祖父「ちょっとくらい嫌な事言われても我慢出来る｡
でもアンタは､我慢して此処に居続けるこたぁないんだよ」



お爺さんの言葉に私達は詰まらせた





透｢…そんな｣

祖父｢あぁ違うよ｡追いだそうとしてるんじゃないんだよ」





ど、どう言うこと…？





祖父「ただ､お前さん達に我慢は似合わんと思うだけだよ」

『…っ！！』


祖父「今日子さんは両手を広げられる場所で暮らした方が
生き生きするって､お父さん…勝也も言っていたからね」



祖父｢だから…この家はちと今日子さん達には不憫だ…
もし他に行きたい処があるなら､行ってもいいんだよ」

透｢そんな､不憫なんて……バチが当たります」

『お母さんや今日子さんにいっぱい愛してもらって､
友達が2人もいて…』





紫呉さんや夾くん､由希くんに優しくしてもらえて｡


こうしてまた､屋根のある家にいる事が出来る｡






透｢恵まれているんです｣






なのに｡それなのに､帰りたいなんて｡

草摩家から出た事を､こんなに淋しいと思うなんて｡







由希くんや夾くんのこと､もっと知りたかった｡

一緒にご飯食べたり､色々な話をしたかった｡






もっともっと



本当は…一緒にいたかった｡




出ていきたくなかった｡









『いたかった…由希くんと夾くん、紫呉さんのいる家に
いたかった…もっと沢山…色んなこと一緒に…知って
いきたかった…』








それは我儘ですか？





自分に甘いんですか？









？｢うん｡そうだね｡帰っておいでよ｣



透/A｢えっ……？｣

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