動機 ページ8
咳払いをして話を戻した白鳥は
メモの方に視線を戻した
白鳥「最後に、中岡さん。3年前の2月、バイクで事故を
起こした後すぐに手術を受け、半年間リハビリを
続けましたが元のようにはならず…スピリッツから内定を
取り消されました」
『スピリッツに…ですか』
つまり、動機はちゃんとあるということだ
千葉「えぇ、その後サッカーを諦めて単身で南米へ…
1年後の去年の8月に帰国。群馬の実家に戻り
バイクで暴走行為を繰り返すなど…荒んだ生活を
送っていたようです」
千葉が補足するように話に加わり…続いて目暮が話し出した
結論として
山森と香田は東都スタジアムを爆破する一応の動機があって
爆弾も仕掛けやすい立場にいるけれど
自作自演というのは考えにくい
榊もオウンゴールを冷やかされたことが小五郎への恨みや
挑戦に繋がるとは考えにくい
息子の死とJリーグに直接的な繋がりがあるわけでは無い
本浦の線も薄い
警部と小五郎の会話が頭へと入ってくる
『(……ってことは?)』
目暮「で、問題は最後の中岡さんだ。群馬県警の山村警部の
証言によると…」
_____山村「そりゃ、もう無茶苦茶な
暴走してくれちゃってましたね〜!
なんていうか、そう…
まるで手負いの狼が死に場所を求めているような…
な〜んちゃって!」___________
想像つく山村の口調にやや苦笑い
高木「Jリーガーになれなかったのは、自分がバイクで
事故を起こしたため…それでも、内定を取り消した
スピリッツを逆恨みしている可能性は十分にある」
佐藤「以上の理由から、中岡一雅を徹底マークすることに
なりました」
そう告げられたのは昨日の話
翌日の昼にやってきた警部達によると中岡を逮捕したらしい
コナン「え、中岡さんを逮捕したの?」
『なんで?』
高木「いやぁ、昨夜彼に張り付いてた時…興奮して
殴りかかってきたもんでね…」
尋ねる2人に高木が答えてくれた
『(公務執行妨害ってことか…)』
佐藤「で、今朝落ち着いたところで話を聞いて
きたんですが…」
高木「どうやら、スピリッツへの恨みという線は
無さそうですね…」
佐藤と高木の言葉に目暮と小五郎がいち早く反応した
378人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るぅちゃみ(プロフ) - 更新楽しみにしています(◍•ᴗ•◍) (3月28日 16時) (レス) @page35 id: 70950edfd3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚木葵 | 作成日時:2024年3月19日 16時