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暗号 ページ3

乙骨「8万はいるんだけど…」
『間に合うのかよ、これ…』







AはTVを見た






正面メインスタンド



向かい側のバックスタンド



右手アウェイ側のビジターシート



左手ホーム側のサポーターズシート



照明灯



バックスタンドの上の屋根



電光掲示板











『(電光…掲示板?…)』









ビジターシートの上に設置された電光掲示板を見て
Aはハッとした




慌てて手帳を開き、書きとめた犯人の暗号をじっと見つめる










【上からの雨。下から人が左の手で
そのまま示すのは左の木】









『やっぱりそうだ…!分かったわ…!』








【上からの雨】は〈あめかんむり〉

【下からの人】は〈にんにょう〉

【示す】はそのまま〈示〉

【左の木】は〈きへん〉







この4つの部首にそれぞれ文字を組み合わせ
【示】と合わせると







電光掲示板になる







手帳に書かれた犯人のヒント
《次は米花。ネクスト、ベイカ》の文字を見つめ






東都環状線の電車を思い浮かべた






これは車内のドアの上にある電光掲示板に表示される文字だ







【ネクスト ベイカ】は〈NEXT BEIKA〉





電光掲示板では、英語の案内も同時に表示される









『間違いない。爆弾が仕掛けられているのは、この
東都スタジアムの電光掲示板よ!』




五条「待って。もし、爆破予告がそれで合ってるなら」

『っ!犯人の狙いは電光掲示板を落下させること……』








それを聞いた生徒ズはTVを見返した






サポーターズシートには大勢のサポーターがいて
熱い声援を送っている









パンダ「ヤベェ状態じゃねーか?」

美々子「今、電光掲示板が落下したら…」

虎杖「サポーターの命はねぇじゃん……!」









時計を見ると15時10分










『爆発まであと20分…(何やってんだ、工藤新一…)』










同時刻






杯戸公園は依然として閉鎖され
赤点灯したパトカーが数台止まっていた




公園の周囲には集まって来た人々が
不安そうに様子をうかがっている



目暮の指示で公園の中をくまなく調べてみたが
やはり爆弾は見つからず、爆破予告時刻まで20分を切った





目暮や小五郎に焦りの表情が見える





パトカーの横で待機していた蘭は持っていた携帯を
心配そうな顔でみつめる





そのとき、目暮の携帯が鳴った
画面に表示された発信者の名前を見て、目を見開く

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るぅちゃみ(プロフ) - 更新楽しみにしています(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠) (3月28日 16時) (レス) @page35 id: 70950edfd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2024年3月19日 16時

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