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その理由は ページ26

10月







五条「え?呪詛師が中国に逃げた?」








五条の電話に、そう報告された









五条「分かりました。直に向かいます」








スマホの電源を落として、直に空港へと向かった








五条「(呪詛師になると厄介だな。あそこは昔から
まだ回収されていない呪具とかあるって言うのに…)」








それと同時に脳裏にチラつく少女の存在








五条「巻き込まれてなかったらいいけど……」









と、ボソッと呟いたが…ふと思う









五条「っ?(ってか、なんで、僕がアイツの心配を?
そんな仲でもなかったんだし…1年だけの毒味役だろ?)」











たった1年の関係でそうなるか?と
色々と思い出す13年前の記憶










____『初めまして美鈴と申します』



『………毒はありません。食べても大丈夫です』



『使われてる毒は…河豚にあるテトロドトキシンでしょうね
この口元と手先の痺れ…間違いないです』



『あ?馬鹿に折檻するだけだ』



『奥様と同じだ。血の気の失せた肌、落ち窪んだ眼下
食事も取れない体…なんでコレが禁止されたか…


分かってんのか!!』




『ウゲッ……女誑し』



『この薬は毒を盛られた時に飲むの……凄い効き目でね
毒が抜けるまで吐かされるの』




『性格悪っ……』





『……毒ですね。植物性のモノかと』





『そういうの良いんで、他の女の子を当たってもろて』




『欲言えば…その猛毒スープを飲み干して麻痺したい』




『無駄に顔が良いってなんだよ。新手のイジメか』




『鈴蘭だぁ〜!彼岸花も!レンゲツツジ…!トリカブト!
凄い!全部毒!』___________








普通より、かなり濃厚な毎日だった








五条「(あのマッドサイエンティストの何処が…)」








すると、別れた時のことを思い出す










____『大人になって、立派な術者になったら…
考えてあげる』


『そうねぇ…今、16でしょ…?タイムリミットは30手前って
ところかな』


『ふふっ、頑張ってね。悟』____










五条「…………」










圧倒的な原因があった









五条「っー……はぁ、そうだ。思い出した」









あの時に初めて






向日葵が咲いたようにパッと笑う美鈴の表情(カオ)







それが原因だろう











五条「怖いねぇ…








【言葉の呪い】って」

人殺しと言うより呪詛師→←視えると視えない



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(プロフ) - 最高でした。ありがとうございます。 (2月27日 19時) (レス) @page46 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2023年12月17日 23時

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