呪霊の仕業 ページ24
今晩
『え?変な死?』
緑青館のお風呂を借りて猫猫と話していた
猫猫「そう。花街を抜けた辺りが不自然な死を遂げてる」
『ジサツじゃなく…?』
猫猫「ジサツにしては可笑しい」
『じゃあ、他殺の可能性…』
猫猫「どうも、人がしたとは考えられない」
『え?』
猫猫「昔、小蘭が言ってた【呪い】とかに近いよ」
『…………えぇー』
1つ、覚えのあることに頭をフル回転させた
______五条「恨みや後悔…恥辱とか、人間の身体から
流れた負の感情が具現し意思をもった異形の存在だ」
五条「日本国内での怪死者・行方不明者は年平均1万人を
超えて、その殆どが呪霊による被害とされてるんだよ」
五条「学校や病院のような大勢の思い出に残る場所は
負の感情の受け皿となり、呪霊が発生しやすい」_____
『(まさか、呪霊……んなわけ無いよねぇ…)』
内心、アハハーと苦笑い
猫猫「で、これを聞いた小姐ちゃん達が「キャー!怖い!」
「不自然な死の呪いとか来ないでー!」とか言ってたよ」
『大丈夫よ。花街や後宮は………』
メイリンが『大丈夫でしょ』と言いかけた時…
『……………』
_____五条「呪力底なしか?だだ漏れなの
どうかしろよ」
五条「相手はお前に近付くだけでも呪力の豊富さで息苦しい…
所謂、結界みたいなもんだ」
五条「で、美鈴が守り神に近い役割を持ってんだよ」
五条「故郷で呪霊とかの被害がないのは、結界…
お前の呪力で故郷が広範囲で守られてたってワケだ」
五条「故郷にお前の私物や血液が散らばっていれば
被害はない。物や物質に呪力は篭りやすいからな」___
猫猫「……メイリン?どうかした?」
『……ちょっと、気になるわね』
猫猫「えっ、珍し…」
『まぁね……』
グーッと背中を凭れさせた
猫猫「死体には近づくなよー」
『それは猫猫もでしょ?昔から、おじぃに
ずっと言われてるからね』
2人揃ってアハハと苦笑いしていた
猫猫「熱中し過ぎるなよ」
『ウッ……猫猫に言われたくないなぁ…』
猫猫「それで周りが見えなくなって事故るのは誰だ」
『わ、私ですね…』
猫猫「おい、顔を反らすな」
『な、なんの事デスカねー』
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翔(プロフ) - 最高でした。ありがとうございます。 (2月27日 19時) (レス) @page46 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚木葵 | 作成日時:2023年12月17日 23時