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帰る日 ページ20

五条家に来て1年







五条「はぁ?!帰るってどういう事だよ!」









五条が呪術高等専門学校に入学し、数ヶ月が経った








『私は出張で代理の毒味の仕事しにきたって、初日に言った
はずですよ。それに、期限は1年って契約です』










美鈴が後宮に帰る日がやって来た









『これ以上、侍女の仕事も空けてられないですし…
まぁ、緑青館に戻る予定がズレたのが不幸中の幸いだけど


五条「なんて?」


『いえ。別に何も…それに「必ず、帰ってくるように」って
言われてるものなので』


五条「…それ、お前が言う「壬氏様」ってやつからの?」
『えぇ。私の立場上、逆らうと首が飛ぶのでね…』







遠い方を見つめ、咳払いをして美鈴は時計を見た







『学校、遅れますよ?』
五条「別に良い」


『良くないわ…ほら、私も出るから。途中まで一緒に
行ってあげます』








お世話になった人達に挨拶をして五条家を出た








五条「そんなに嫌?」


『そういうワケじゃないけど…でも、まぁ…呪霊とかには
飽き飽きだわ狙われると考えたらね』


五条「想像でしか無いけど、両親の何方かが
呪術界の家系だったんだろうな」


『興味ない話ねー…「生まれて間もなく花街に捨てた」って
養父母に聞いたから尚更興味ない』








マジでどうでも良いって思ってる顔をして
別れ道に立ち止まる








『なんなら、遊びに来たらいいじゃないですか』
五条「お前…住所、頑なに言わねーじゃん」


『言わなくても呪力で追い掛けてくるでしょうに…』
五条「ウゲッ……なんで分かるんだよ」


『アナタ様の性格上と行動力を見れば圧倒的に』









美鈴が真顔で言うものなので五条がムキになった









『何、寂しいの…?』
五条「はっ、チゲェーよ!」


『はぁ……じゃあ、ちょっと屈んでください』
五条「?あぁ…」









五条は言われた通りに少し屈むと








chuと額に軽くキスをした








五条「…っえ」
『大人になって、立派な術者になったら…考えてあげる』


五条「え、はっ、ちょ…?」


『そうねぇ…今、16でしょ…?タイムリミットは30手前って
ところかな』


五条「え、ちょ、は…」
『ふふっ、頑張ってね。悟』








そう言って、美鈴は帰るべき場所に帰って行った









五条「あ、ちょっ、おま…!……………











…っ〜〜〜〜!あんのバカがッ…」

12年後の→←唯一、口に出来ないモノ



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(プロフ) - 最高でした。ありがとうございます。 (2月27日 19時) (レス) @page46 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2023年12月17日 23時

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