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キレイな姿 ページ18

気付けば、周りに居た女中達は
速やかに去って2人だけにした



ジーッと凝視した五条に美鈴は
引き気味に言った








『な、なに…』
五条「………お前、そんなに肉付きあったか?」




『…変態か?』
五条「バッ、チゲェーし!!」









美鈴は蛞蝓を見るような目で訴えた








五条「普段から潰してんのかよ」


『えぇ。絶壁で醜女で居れば人攫いに遭うことは
ないですしね』


五条「は?人攫い?」


『言ってなかたっけ?私は花街育ちで、人攫いに遭って
後宮で働いて、侍女になって毒味役になったって…』


五条「聞いてねーよ」
『まぁ、知っても意味ないでしょう…関係ないですし』







と、腕を組んで蛞蝓をみるような目で見た








五条「なんで人攫いにあったんだ?絶壁の醜女を
ずっとしていたんだろ?」


『外出中、化粧が薄くなってたんですよ。それに背中を
痛めてたから外してた…そしたら人攫いに遭った』








軽く言ってるが、かなりヘヴィーなことを言っている








『そばかすと隈と小じわのお陰様で売り物にならなかった
けど、手違いで後宮で働くことになって無能を演じてたら
宦官にバレて侍女まで昇進ってところです』







┐(´д`)┌ヤレヤレ…と、肩を落としたら







五条「ん?それ…簪か?」
『え?えぇ、貰い物ですが』









帯に刺している4つの簪に目が入った








『園遊会の時に貰ったのですが…私の所属する翡翠宮の妃様に
嫉妬されましたね「私の侍女なのにぃ〜!」って』









すると、五条父が美鈴を毒味の仕事で呼んだ








『では、また』








美鈴が去ると…五条は手を顎に当てた











五条「(あの簪…4つ中3つが女性物の簪。恐らく…この前
言っていた妃の3人から貰ったのだろう…ぱっと見、1つは
男物の簪…確か、簪は魔除けとかに…)」








すると、ピリッと衝撃が走った








五条「(いや、待て。アイツは頑なに母国を言わないが…
明らかに中国だ。母国の方で考えると意味が変わってくる…
確か、簪を贈る意味って…)」







五条「………まさか」










美鈴の方を見た






整った顔に、スタイリッシュ
毒のことになると年相応の反応をする









そして



___『幾らで私を買ってくれるのかしら?』___

__『……ふふっ、なんてね。故郷でのジョークだよ』___



意味深な物言い










五条「チッ……反吐が出そう」

唯一、口に出来ないモノ→←姿



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(プロフ) - 最高でした。ありがとうございます。 (2月27日 19時) (レス) @page46 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2023年12月17日 23時

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