lady ten ◎ ページ10
村上「どうぞ?」
「あ、はい … 。」
そっとヒールを脱ぐ。
ここが …
村上さん の 部屋 。
見たとおり、
「活躍されてるんですね。」
村上「そうか?」
部屋を見れば当然よ。
どっかよく分かんない高級マンションに
さすがに最上階ではないけど
そこそこ高い…
カーテン開けられたままの窓から
全開の夜景 …
「綺麗 … 」
村上「Aちゃん家に比べたらそうでもないんやないか?笑 」
思わず呟いた声に
上機嫌そうに笑う村上さん。
私の家?
そもそもこんな高級マンションに住めない。
あぁそっか。
村上さんは
私が 稼いでる って思ってるんだ…
やっぱりお酒の影響なのか…
さっきと違って完全にOFFモードの村上さんだ。
じゃあ早いとこやっちゃお。
「村上さん。」
村上「ん?」
「どうします?」
村上「こっち来て?」
ドキッ_
一瞬の優しい声に
不意にときめいたッ…
村上さんってあんな声もするんだ。
完全に酔っちゃってるんだろうな…
強引に腕を引っ張られて
連れてこられた部屋は 寝室 …
ホテルに行こうかしたけど
村上『あかん。いくらお前でも ホテルは危ないわ。 』
絶ッ対に信用してくれなくて
じゃあどうするのか脅したら
村上『俺ん家でええやん?』
は?
ってなった。
信用ならん って言ってるくせに
自分の家教えちゃうんだ?笑
まぁ言うわけないけど。
一応お客様のプライバシーに関する事だし。
村上「 俺もただ流されるだけじゃあかんからな? 覚悟してな?」
「それはあたしのセリフです。」
村上さんはフッと微笑むと
優しいキスをしてきた。
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作者名:りりん∞ | 作成日時:2017年7月8日 14時