lady forty-six ◎ ページ46
あの日みたいに信ちゃんを誘惑する。
最後だから。
信ちゃんの全部覚えてたい。
村上｢なんや今日、甘えるなぁ笑｣
なんだかんだ言いながら
私のキスについてくれた｡
｢いっぱい… 愛して？｣
信ちゃんの身体がぎゅうっと締め付ける。
それだけで幸せで。
｢信ちゃん… 好き。｣
村上｢俺も… ｣
最後だから。
泣いちゃおかしいのに
馬鹿みたいに涙が溢れた。
それを信ちゃんは探りもしないで…
久しぶりで痛かったか？
なんて言うの。
本当ピュア過ぎて… 傷つけてしまうこと今更恐れてしまった。
＿＿＿＿
＿
2日後
信ちゃんが仕事に行って、私は支度する。
銀行に寄って 半分を手にし｡
待ち合わせ場所に向かった｡
その前に自分の家に一旦戻って全て荷物取り行った｡
信ちゃんの家だけじゃなくて
この辺から去ろうと思う。
仕事も昨日辞めてきた｡
どうせ辞めさせられることになってるんだから、辞めた方がいい｡
記者｢すいません、遅れてしまって｡｣
｢いえ｡で、これです｡｣
記者｢ありますね。有難うございます｡｣
中身を確認した男｡
もう済んだし、このまま去ろうとしたら
記者｢こないだの記事、事務所に見せたら何も面白くないって言われ世間には出ませんよ。｣
え？…｡
記者｢それどころか、一般人巻き込んでて訴えられたらどうすんだ！って怒られましてねぇ笑｣
｢え、… じゃあ… ｣
記者｢まぁあなたが体張ってくれたんでね、村上さんの事務所だけには送っときますけど？｣
やっぱり最低
ちっともいい人なんかじゃない。
でも私も決めたもの。
｢いいですよ。｣
記者｢ホントに言ってるんですか？これ、見たら村上さんなんて言うか。｣
｢そう仕向けたのあなたでしょ？全部書いてあることが事実なんで｡｣
これでいい。
周りには知られないんだ｡
1番知られたくない信ちゃんの元に届けられるのは辛い
これも
今まで男を弄んできた罰としよう。
記者｢ゼロから始めるんですか？｣
｢そうですね、幸い半分あるんで。では｣
男を残して
自分の車を出した｡
こんな朝っぱらから車とか久しぶりだな。
日差しがいつの間に強くなったのか、眩しくてサングラスを掛ける…
信ちゃん｡
有難う。
私の事信じてくれて。
最初から最後まで悪い女でごめんなさい｡
赤信号になった時、
丸山さん
渋谷さん
そして、信ちゃん｡
全ての男の連絡先を消去した。
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年7月8日 14時
