lady forty-two ページ42
ただの風邪｡
ちょっと無理して 熱出したってくらいやから
病院もバレずに、色々騒がられること無く
順調に仕事再開した。
Aは、なんやろな？
心配してくれとったんは確か｡
心細い思いもさせてしまった
朝 チラッと自宅戻った時には
ぐったりしとってソファーで寝とるAがおった。
顔には
涙跡がめっちゃ残ったまんまで。
どうにかして、安心させたかったんやけどすぐに仕事戻った｡
チーの餌やりは
気づいたらAがしてくれてて
ほんまに助かっとる。
＿＿＿＿
＿
村上｢すいません！俺のせいで… ！｣
男｢いやいや、体調の方は大丈夫ですか？｣
村上｢はい！お陰さまで｣
男｢良かったです…笑
本日は宜しくお願いします｣
二人してペコペコ頭下げて
ほんで、
楽屋戻ったら
ぎゃーーってくらいの音量で迎えてくれたメンバー達おって
改めて思った…
村上｢なぁ… 俺らもここまできたんやなぁ｡｣
ﾏﾈ｢はい 笑 ｣
村上｢… よぉ実感ないわぁ｡｣
ﾏﾈ｢村上さん｡ あなたの事を必要としてくれてる方が沢山いるんですよ？｣
…せやな。
改めて それは分かった。
ﾏﾈ｢ぐれぐれも気をつけて下さいね？｣
そう言うとマネージャーは車を止めて
俺の荷物出してくれた。
車から降りながら荷物受け取り、
ﾏﾈ｢お疲れ様です｣
村上｢おん。今日は有難な｡｣
体調崩したせいで今日の移動は全てマネージャーにしてもらった。
ほんまに有難いわぁ。
珍しく早い帰り｡
Aはおきとるんやろうか？
ｶﾞﾁｬ＿＿＿＿
村上｢ただいまー？｣
すると向こうから
ダダダダｯ って音をたてて
すぐに抱きついてきた彼女｡
｢おかえり。信ちゃん｡ よかったぁ…本当よかった…｣
こいつの帰りも 俺と付き合うようになってから
必ず０時には仕事終えてもらってる。
村上｢A、ちょっと出よか？｣
｢え！何いってんの。危ないよ｡｣
村上｢大丈夫や。深夜過ぎとるし、ちょっと近場に行くくらいやから。｣
｢え、あたし完全に部屋着 …｣
村上｢可愛ええ可愛ええ｡｣
｢絶対嘘だ！｣
なんやかんや言うAを無理やり連れて車に乗せてった｡
車の中でぽつんと呟いた彼女｡
｢信ちゃん、私 充分幸せだからね。｣
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年7月8日 14時
