lady thirty-three ◎ ページ33
村上さんの車に乗るのって…
案外初めてなんじゃないかな?
ちょっぴり嬉しくて
ワクワクしてた。
そんな私とは逆に
怖い顔で無言で、運転してる村上さん。
何処に行ってるかすら分からない。
何も言わないんだもん。
じっーっと横顔見てみた。
うん… カッコイイんだよね。
ちょっとそれなりに可愛い顔してる。って第一印象だった。
今じゃあね、、
かっこよくてさ、
村上「お前さ、何しとんの?」
急にこっち見もしないで言われて、
戸惑う。
「怒ってます?」
村上「そら、怒るわ。何襲われそうになっとんねん…」
キッッ っと八重歯見せて1人で怒鳴る村上さんが
たまらなく可愛い。
カッコイイだけの渋谷さんより
魅力あるんだと思う。
いや、渋谷さんにも魅力はあるけど私が知ろうとは思わなかっただけ。
「ヤキモチとか可愛いですね♪」
村上「はぁ?何都合ええ様に解釈しとんの?」
そろそろ、、
素直にこっち向いてくださいよ。
何、そんな意地張ってんの。
年上のくせに。
信号が赤になる。
じーっと見てても
見てくれない。
絶対私の視線感じてるはずなのに。
「ねぇ… 村上さん。」
村上「なん?」
チュッ _
仕方ないから、
ほっぺにキスしてあげた。
村上「 ?! ちょっ、!何すんねん! 」
あ。
「やっとこっち見た。」
村上「馬鹿にしとんのか、自分。」
冷めた目で見られるけど
そんな姿すら、なんか可愛い。
これって やっぱり好きなんだな。
村上さんに恋したんだな。
ずっと前から…
村上「携帯見てへんの?」
動き出した車内でポツンと話し始めた。
「携帯?」
言われて、待受開くと
「あ、、、」
村上さんからのメッセージ。
やばい…これは怒るか…
村上「なんてきてんの?」
「村上さんから、"どこにおる?迎え行きたいから店に戻れ。 " って 笑」
つい、 笑ってしまった。
村上「反省しとんのか?それ」
軽く叩かれて…
それを嬉しいと思う自分は益々惚れてるんだと思う。
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作者名:りりん∞ | 作成日時:2017年7月8日 14時