LADY 《紫》 (ページ32)

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lady thirty-two ◎ ページ32

なんか、音した？

ピクｯと二人して止まる｡

ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝｯ＿＿＿＿

今度はさっきよりも激しめな音をたてる。

渋谷｢げっ… ｣

その音は私の方の窓から聞こえた

その視線に気づいた渋谷さんが顔を青ざめる。

私も…ゆっくり目を向けた｡

｢?! … ｣

そこには…

笑ってるけど…

恐ろしく目が笑ってない

渋谷｢ヒナ… ｡｣

村上さんがいた。

って待って…

ヒナって誰？

渋谷さんも知ってるの？

頭の中混乱してる中、

村上さんが開けろ。っとゆっくり言いながら

ドアを指さす｡

慌てて、渋谷さんが掛けてた鍵を解除し

一気に開けられた私の方のドア｡

村上｢なにしとんねん、アホかお前はぁぁあー！｣

思わず耳を塞ぐ｡

｢ご、ごめんなさｯ… ｢すまんすまんすまん！！！！そんな怒んなって (渋谷)｣

え？

てっきり私が怒られてるんだと思った。

村上｢車ん中でしてりぁ気づかれへんとでも思っとんのか！！なお危ないやろっ！｣

渋谷｢分かっとるって… ｣

うっさいわぁ… と顔を歪ませる渋谷さんに

怒鳴り散らす村上さん｡

渋谷｢そもそも、何でヒナはおんのや！！！！｣

え？やっぱり… 2人は知り合い？

｢あの、ｯ… 渋谷さんと村上さんって…？｣

無理やり輪に入った｡

渋谷｢え？知っとんの？｣

村上｢すばる｡｣

ただの知り合いじゃなくて親しいんだ｡

ヒナって村上さんの事だったんだ。

村上｢この女だけは手ぇ出すな。

手遅れかもしれんけど…｣

ちらっと私の方見てそう呟いた。

渋谷｢はあ？｣

村上｢A、帰るで。｣

｢え、あ、、はい。｣

ぐいっと腕を掴まれたまま渋谷さんの車から連れ出されて、

ポカンとしたままの渋谷さんに挨拶する暇もなく

村上さんに引っ張られた｡