lady twenty-five ◎ ページ25
彼は煙草を地面にグシャと潰し 、
？｢なぁ ねーちゃんこないな時間までなにしとん？｣
ちょっと 懐かしい関西弁｡
すぐに村上さんが浮かぶ｡
？｢飲みいかへん？｣
上目遣いで言われ、ハッとなる。
少しだけでもときめくわ これは。
だって… 美青年ですもの｡
ちょっと固まっちゃうくらいカッコイイんですもの｡｡
歴代彼氏だった誰よりも
カッコイイじゃないですか…
でも そういうのはお断り。
初対面の人と飲みいく程 単純な私じゃない｡
｢すみませんが、お断りします｡｣
?｢初対面やからか？｣
｢そうですね、｣
ちょっとめんどくさくなりそうだから早くこの場を離れよう｡
では、と 再び彼に背を向けた時
？｢ほんなら… ｣
そっと腕を掴まれた｡
？｢一目惚れした。｣
はい？
?｢どうせならすぐにでも手ぇ出して俺のモンにしたい。｣
ゆっくり振り向くと
真っ直ぐな目で見つめられて…
？｢やから、飲みに誘ってんやけど、って正直に言うとるけどアカン？｣
｢いや、… アカ… ン ？ ｣
流石の私も戸惑った｡
こんな経験なんてしたこと無いもの。
ノリで
酔った勢いで
遊びで
気分で
そうやって今まで 男をモノにしてたから｡
初めて…
初めから本気 って
それきり何も言えなくなった私だから それならいい と把握したのか…
?｢行こか？笑｣
ふっと笑うから
そのまま 流されるように 付いていってる私｡
＿＿＿＿
＿
｢お兄さん 本当やめたがいいですよぉ…こんな女なんてぇ…｣
私の片手には とりあえずお酒｡
ダランとテーブルに頭を乗せ 横目に
整ったイケメンを眺める｡
？｢お兄さんって呼ばれる歳でもないわ笑｣
クククッて面白そうに笑い、片手で私の頭をクシャってする｡
｢えー…じゃあ 何歳なんですかぁ｣
かなり酔ってしまった｡
店でちょこっと飲んでたせいでもある｡
｢んんー…私と同い年くらいですよねやっぱり…｣
?｢いや、無いな… もう俺おっさん言われるで？｣
え？
とてもおっさんとは呼べない。
店に来るお客様達より断然若い｡
?｢35や。あ、ちなみに俺の名前 渋谷すばる って言うねん。｣
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年7月8日 14時
