42 渋谷side ページ42
村上『すばるｯ… 今朝な、由夜が』
ヒナに聞いて苛立ちが止まらん。
垣原「すーばる。」
後ろから
馴れ馴れしく 頬に触れてくる由夜
渋谷「何 企んどる？」
垣原「もう 何でそんな嫌がるの？」
全く違うわね。あの子の前のすばると。
呟いのが聞こえたから振り向いたら
ニヤニヤしてた
垣原「ふふ、 いいもの撮っちゃったの。」
見せられた携帯画面。
渋谷「！？ 」
垣原「バレたら全部終わりなんじゃない？笑 すばるのお父さん許さないだろうしぃ。」
手繋いでるだけやから、誤魔化しの言葉はいくらでも言える｡
けど、親は俺たちを疑うだろうな。
垣原「どうせAちゃんの事も遊びなんでしょ？私の所に戻ってきてよ。」
渋谷「… 」
垣原「全部黙っといてあげるから｡ 」
垣原｢すばるは 遊んでるって言う噂ばっかりだったらしいけど… 上に行く実力はいくらでもあるわ。将来有望よね｣
金目当ての女がいう言葉やで んなもん。
渋谷「お前が… ｡ 」
垣原「え？」
渋谷「俺を捨てたくせに ｡」
垣原｢ｯ ?! … あ、あのね、すばる…あの時は！｣
渋谷「… 聞いてられんわ。」
.
そして
とうとうこの日が来た。
お祝いで家族で高級ホテルのレストランへ｡
オトンたちは今日正式に入籍した｡
つまり… 俺とAは戸籍上でも正式な兄妹になった
母「ふふ、すごく美味し！ね！A？」
「…」
母「A？大丈夫？」
「あ… ごめんね、なんでもない笑」
首を左右に振って料理に手をつける
最近ずっとこいつこうやで？
上の空というか
何かを思いつめてる感じなんや
俺のこと全く見もせぇへん｡
何をそんな悩んどるん？
俺に相談せぇや。
楽しい夕食もあっという間で
帰る時間になった。
渋父「帰るか。タクシー呼ばないとな。」
渋谷「あ、これ俺たちから2人にお祝い。」
取り出したのはこのホテルのカードキー｡
父「でもな… これ。」
渋谷「ゆっくり過ごしてください笑 俺たちタクシーで帰るんで｡」
まぁ 俺が勝手に準備したカードキーや｡
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年1月9日 22時
