38 渋谷side ページ38
揺らぐ瞳が…
無理だって言うとる｡
まだ… やんな。
ごめんな…
俺は欲しくてたまらんけど
今までと同じ気持ちでただ抱くんは嫌やねん｡
渋谷「ごめんな…」
「え。 」
体を離し、ソファから立ち上がる
部屋に避難しよ。
そうでもせんと…落ち着かん｡
「どこ行くの？」
突然俺の服を掴むA
渋谷「部屋。」
「嫌だ！」
渋谷「…は？」
「怒んないで。」
は？
「拒んだから。 怒ってる？」
なんや…それ｡
渋谷「アホ。」
冷たく言い放つ俺に怯えるA
俺かてそんな短気ちゃうわ
渋谷「何で怒んねん｡ 」
「すばるくん。」
渋谷「ここにおったらまたあかんくなるから…」
はっとした顔で咄嗟に手を離すから
わかりやすい｡
それを見て少しだけﾁｸﾝと痛くなった
無言で背を向け部屋に向かう
「準備… できた…」
小さい声で
呟いたのを…聞き逃さなかった
渋谷「ホンマに言うとる？」
精一杯頷くから…
それが可愛いくて
渋谷「俺の部屋行くか？」
「っ… // 」
渋谷「でも来たら… 後戻り出来んで？」
渋谷「無理すな。 やめと「行く。」
.
俺の部屋に着くと
焦ってて
激しく動揺しとんのがわかる
渋谷「…なぁ 限界なんやけど？」
「へっ、 // 」
渋谷「んなことしたって部屋きたらもう後戻りせん言うたやん。」
「優しくしてっ… 」
渋谷「無理に決まっとるやろアホ。」
俺 師匠 言われてんで？
「でもっ… 初めて。っ… 」
バサッとベットに連れていき
押し倒した
渋谷「黙って鳴いてろ｡」
深いキスをしながら、
胸の方に手を移動させる
「やっ…んっ… 」
バッとAが手で口を塞ぐ
渋谷「何してん？」
「こんな声… 恥ずかしい…」
そう言って顔全部まで隠しやがる｡
そんな反応が今まで抱いた女と全く真逆で
初々しくて…
渋谷「隠されると意味無いやろ？見せてや？」
優しくいうた｡
渋谷「緊張しとるんは俺もや。わかるやろ？」
ゆっくり手を下ろすA
渋谷「こんなふうに本気で好きな女を抱くんは初めてなんやで？」
「すばる君。」
渋谷「もう… 呼び捨てで呼べや。」
「すばる… ｡」
びっくりするくらいAから落ち着いた声で
俺の名前を呼ぶから…
渋谷「止まらんからな｡」
全部を愛したる｡
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年1月9日 22時
