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渋谷「まだ入っとらんの？」
「片付け、先に済ませなきゃ」
渋谷「ｲﾁｬｺﾗしたいねんからはようして！」
鈍臭いんやお前。
て呟いたのを聞き逃さなかったぞあたし｡
「グチグチゆーな！」
渋谷「黙らんかアホ。ほら。」
いつもより落ち着いた口調で
突然すばる君が手を差し出してきた
ん？
首を傾げてると
渋谷「俺がするから、入ってこい。」
え
できんの？
渋谷「皿洗いくらいは出来るわ！」
あたしの考えてることがわかったのか
ムキになって言い返す。
渋谷「ほら、はよ温まってき？」
「あ…ありがと」
渋谷「…」
相変わらず素っ気ない。
必死で… 滑るｯ! て焦ってる声が
リビングからする
付き合う前から
優しかったけど。
それ以上にたまに見せる優しさがある。
あんなに一生懸命な姿
可愛いもんで仕方ない｡
もう完全に
これ 大好きなんだな
お風呂から上がると
ソファに座ってTV見てた彼｡
あんなに眺めてたあの角度｡
やっぱりすばる君は美しい←
遠くて。
ほんとに遠い存在の "渋谷君" だった。
そんな彼が
あたしの彼氏って…
夢見てたけど実感は未だにない。
渋谷「なぁ、はよこっちきて。」
気づいてたのか。
すばる君の近くまで行き
渋谷「ん！捕まえたｯ! 」
！
可愛い… この人
渋谷「この時間だけが… Aに遠慮なしにくっついてられるんやから。」
少しでも長く2人の時間欲しいねん。
って
やめてよ…
そんな後ろから抱きついてきて
耳元で…
そんな声で
優しい目で ますます好きになる…
渋谷「A… ｡」
すぐに唇が重なる｡
ゆっくり…
あたしに合わせてくれてるすばる君｡
どのくらい…
女の人と付き合ったんだろ…
そんなことを考え出してしまった
きっと
すばる君の隣にいた人たちなんて
あたしなんかよりもっと綺麗で
もっと大人で…
すばる君を夢中にさせてたのかな
チクチクする
渋谷「ふ。 かわええなぁ…笑」
優しい笑みを向けてくれてる
何度もキスをしてくれる
それでも悔しいと思った
無意識に
自分の舌を差し入れてた｡
ビクってしたすばる君
渋谷「Aｯ! ?」
「え? // あっ！ ごめん…無意識に… 」
やらかした…
普通のキスさえ下手なあたしが無理にしてしまった…
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年1月9日 22時
