23 渋谷side ページ23
大倉「ヘッタクソやねぇ…猫」
渋谷「言うなアホ。」
必死なんじゃこっちは。
大倉「ねぇすばる君ありがとね。」
渋谷「あ?」
ニコニコしてるこいつの笑顔の裏は全くわからん。
大倉「Aちゃんの連絡先くれてさ。」
渋谷「ん…。」
大倉「大切な人ってなんだかわかった気ぃするねん」
その言葉の意味がわかった時…
もう遅かった。
大倉「大切にせなあかんよね…」
渋谷「大倉…」
大倉「君の妹ならええやろ?あ、もう俺帰るわ。」
ドタバタ去っていった。
それだけ言うて。
帰って来た時…
「聞いたよ!迎え来てくれてたけどすれ違ってたみたい。」
渋谷「…」
「わざわざごめッ…すばる君?!」
言いかける前にAの手をとって
俺の部屋に連れ込んだ。
すぐに押し倒す。
渋谷「今お前が好きなんは誰や?」
「え。あ。//」
そうやって赤くなるとこ。
「てかちょっとどいてよ。」
クソみたいな顔して吠えてくるとこ
愛おしいんや。
渋谷「どかん。」
「は?」
しばらく目があって…
大倉が触れた唇に
俺のだけを残したくて
何度も角度を変えてキスした。
慣れてなくて俺にしがみつくA
「すばる君」
泣きそうな顔して俺の名前を呼ぶ。
渋谷「鼻で息せぇ。」
「っ… はっ。」
渋谷「下手くそ。 」
こいつの恋愛経験値がわかる。
全く男免疫なかったやつが…
ある日告白してきた。
それは今まで一途に俺だけを思ってた証拠ってやっとわかって…
「すばる君と比べられてもっ…」
渋谷「なんや。全部は俺にくれるんやろ?まだ何もないて信じてええんやろ?」
「…大倉君と?」
…こいつの口から大倉って聞きたくない。
「何も無いよ。」
『君の妹ならええやろ?』
同時に大倉の意地悪な声が聞こえたきて。
これからあいつが…
こいつの笑顔を独占するん?
泣きそうな声で大倉を呼ぶん?
そんなん許せんで?
渋谷「いつまで嘘ばっか言うんやアホ。」
起こしてぎゅうって抱きしめた。
「あの嘘じゃあ…」
もう妹としてはみきれん。
Aの必死な言葉すら聞こえへんくて
渋谷「明日… 大倉に言うてくるわ。」
「え!」
渋谷「別れさせたる!」
「ちょっ!すばる君?!」
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作者名:りりん∞ | 作成日時:2017年1月9日 22時