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隣に渋谷すばるという男を
歩かせてると視線が痛い。
でもそれは､
また渋谷が女連れてる。って言う呆れた視線
黙々と先を歩く渋谷くん。
あたしは歩くのが遅い。
少しも距離を離すこと無く､
合わせてくれてる。
やっぱり優しい人だｯ…
その後ろを付いてくあたしだけどこの道はあたしが毎日通ってる道｡
とうとう…
あたしの家の前に着いた｡
「あの… なんで、渋谷君があたしん家を？」
渋谷「おとんに教えてもろた。」
はい？
渋谷君のお父さんなんかと面識ないんだけどッ！
渋谷「なにしとん？はよ､開けて。」
いかにも自分ん家みたいなん言ってるじゃん。
家に入ると靴が1足あって。
お客か。
それよりこれどうしよう…
お母さんに…
って悩む暇もなく
母「あら！おかえりなさい！すばる君も一緒だったのねぇ！うわぁもう男前じゃないの！」
渋谷「はじめまして｡渋谷すばるです。」
ニコニコっと、あたしの前では決して見せなかった天使の笑顔をする｡
状況がわからないまま
リビングに連れてかれた。
そこには渋谷君そっくりの男の人が｡
渋谷君を大人にさせた感じの｡
渋父「あ、この子が… Aちゃん？」
母「えぇ、そうよ。ほら挨拶しなさい。」
「こ、こんにちは。」
あの､これなに？
「お母さん…これ、」
母「あぁ、言ってなかったわね。私再婚するのよ、この渋谷さんと、だからすばる君とは兄妹になるわ。」
え？
え｡
聞いたあたしはただ放心状態で。
渋谷君は事前に知ってたのか驚きもしない。
渋父「じゃあ 明日ほどに荷物を… 」
話し合いの場なのに
全くわかんなかった。
とりあえずわかったことは
明日 渋谷家に引っ越し。
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年1月9日 22時
