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村上「そういや、お前…まだ如月でええの？」
「あ、そうそう。来月に… 正式に渋谷になるんだって。」
自分で言って荷が重い｡
村上「血が繋がってへんけど戸籍上の兄妹なぁ｡」
結構グッってくるよ。
久しぶりに信ちゃんと遊びすぎて
てゆーかあたしが連れ回して
村上「もぅしんどいわ。帰ろや。」
「えー… 」
村上「もう8時過ぎるわ。そんなんやと親も心配しとるやろ？」
「親はまだ帰ってないよ。すばる君だけだもん…」
あ。違ったや…
女の子とまだいるんかな？
憂鬱だほんと。
村上「一緒におるんが俺やと知っとるのはええけど流石に心配やろあいつも… 」
心配すらしてないでしょ！
絶対怒ってる！
村上「今日休みやった分明日から朝練なんだわ。早う帰りたい｡」
疲れた顔する信ちゃん｡
申し訳ないな……
村上「そもそもなんでそんな帰りたがらんのや… 笑」
「すばる君に会いたくない。」
村上「しゃあなし。ほら、帰るで。送ったるから。」
「え！嫌だ！すばる君とふたりきりだよ?!?! 」
村上「俺とふたりきりと変わらん変わらん！」
嫌がるあたしを引っ張る信ちゃん｡
傍から見たらほんとに…
「犯罪になるよ！」
村上「お前シバくぞ｡黙って帰る！」
「はぁい。」
渋々着いて行く。
村上「ほら、ついたで。入り？」
そぉっとドアを開ける。
「ただいまぁ｡」
するとすぐ出てきた仁王立ちの彼｡
渋谷「遅いわお前｡ 晩飯作るんお前やろ？」
「は？そんなの彼女さんに作ってもらば良かったのに。」
玄関なのに言い合いが始まる。
渋谷「こんな遅まで何してたんや?!」
村上「ちょっちょっ！近所めーわくなるて！すばる声でかい！」
後ろから出てきた信ちゃんにびっくりしたのか…
驚きが隠せてない。
渋谷「ヒナまできたん?!」
村上「送り届けてやったんや 笑 」
渋谷「あぁそら、どーもな｡大事な妹を送ってくれて。」
無駄に大事な妹ってところを強調されたような……
村上「いいえ♪ ほんなら､Aまたな！」
ニコニコして去っていった信ちゃん｡
振り返ると
そこには
鬼の顔したお兄ちゃんがいた。
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年1月9日 22時
