最後のｵﾝﾅにして。〝yellow〟 (ページ47)

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あたしは返せてなかったんだよね｡

あなたがくれた愛情はちゃんと伝わってるよ

けれど、それを時折見失いそうになった。

信じきれてなかった｡

あたしがあなたに伝えきれてなかっただけで
こんなに関係がもろくなるなんてね…

横山｢A、できたよ。最後のご飯｡｣

｢え？｣

横山｢今日なんかあったんやろ？どっくんの家戻ったがええんちゃうかな？｣

優しい笑顔で

さみしいこと言う。

｢なんで…｡先輩はどうして全部全部見抜くの？｣

横山｢…んー｡まぁ好きやから？｣

ふはって微笑んでくれる。

なんで先輩はそんなに強いんですか？

こんなに亮君の事想ってたってきづいたことに何も触れない。

横山｢さ、食べて｣

何も言わないからいつも通りにする。

先輩はやっぱり好きだ｡

でもほんとに好きなのは亮君だ。

それを考えさせてくれたのは忠義で

考える時間を作ってくれたのも先輩｡

戻らないと｡

あの人がいつもあたしの伝える言葉を待っててくれたみたいに…

今も待ってくれてるはずだから。

『Aも好きって言って。』

ごめんね。
伝えれてなかったね。

今更だけど…

あなたが好き｡