最後のｵﾝﾅにして。〝yellow〟 (ページ41)

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錦戸side

錦戸｢A｣

料理しよるAを後ろから抱きしめた。

なんやろ急に…

不安になってん。

抱きしめたいって。

｢亮くん？｣

錦戸｢…っ…不安｡｣

そしたら彼女はまた顔を歪ませながら

｢また？｣

とかいう。

何かが違う。

今までの不安なんかと全く違う。

錦戸｢…ウザイかな？俺の嫉妬｡束縛｡って感じる？｣

｢何急に…別に亮くんのこんな言葉何度も聞いてるから呆れてるよ、3年経っても言うんだから。｣

3年…

3年経ったからやで？

俺が急に不安になること増えたんの。

俺どこかで、大事にする。っていうことを間違ってるねん。

それがまだわからへんから…

わかってるふりしてたから。

こいつと長く続くほど怖い…

初めてなんや、こんなに長い間そばにおる女は。

｢ねぇ、亮くん、何度も思ったことがあるんだけど…｡｣

持ってた調理道具を置いて俺の方を向き合うようにしたA

久しぶりにこんな間近で

こんな真っ直ぐな目を見た。

錦戸｢なん？｣

これからいう言葉…。

いいものじゃない事はわかった。

でも聞くしかない。って

この日がきたんかな？て…

泣きそうになった。

震えてんで…俺の声。

それすらスルーして残酷な言葉吐き捨てるん？

｢…あたしのこと…本気で好き？｣

え？

…は？

んなもん…

錦戸｢当たり前や。今更何なん？｣

｢本当は…元カノさんとあたし、重ねてるんじゃない？｣

ハッとした。。

見透かすような感じで見つめてくるから。