最後のｵﾝﾅにして。〝yellow〟 (ページ40)

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夕飯買いに行こっかな。

たまには作って待っとくのもありだよね。

＿

_

スーパーであれこれメニューを浮かべながら、買い物してた時に

?｢Aちゃん？｣

｢はい？｣

?｢ほら！やっぱりAちゃんだよね!!久しぶり。｣

ん?
誰？

急に声をかけられた。

長い黒髪の先をゆるく巻いてる女の人。

見たことあるけど…

?｢ヤバぃますます綺麗になったね！｣

可愛いよね。あなた。

誰っけ??

?｢錦戸先輩とはもしかしてまだ続いてる??｣

…錦戸先輩。

あぁ思い出した。

あたしが嫌いで苦手だった人。

｢お久しぶりです、ｶﾘﾝ先輩。まぁ３年目になる頃ですね。｣

ｶﾘﾝ｢ほんと?!?!おめでとう｣

…。わかってる。

この人あたしたちのことほんとに祝福してる気持ちじゃないって。

ｶﾘﾝ｢2年半超えたのね。そっかァ。錦戸先輩がねぇ。Aちゃんのこともどうせ遊びなのかと思ってた笑｣

大人っぽく微笑むけど…

相変わらず変わってないこの人。

ｶﾘﾝ｢錦戸先輩もAちゃんと付き合って変わったの。一途な人に。｣

…急に何が言いたいんだろ。

ｶﾘﾝ｢知ってた？忘れられない人がいるって。｣

｢当たり前です。亮君が言わなくたってそんなのわかります。｣

ｶﾘﾝ｢女のカンね。じゃあさ、今錦戸先輩が誰のこと思ってるかくらいわかるよね？｣

｢…。｣

認めたくなかった。

ずっとそんなことないって思ってたかった。

ずっと見ないふりしてた。

それをｶﾘﾝ先輩は遠慮なしにいう。

ｶﾘﾝ｢そろそろ離れること考えるのもありなんじゃない？きっとその2人どこかで再会してるって。｣

｢あたし我が儘なんで。では、失礼します｡｣

すぐ、先輩から離れた。

我が儘でごめんなさい

矛盾してるだろうけど離れたくない｡

考えたらそんな答え。