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錦戸side
錦戸｢ただいまー｣
一声掛けたら、｢おかえり｣の声が聞こえてくるけど…
同棲し始めた頃みたいに
駆け寄って
抱きついてくること無くなった彼女。
ほんまはすごい淋しいんやけどな。
リビング行くと、
何やらメガネかけて
真面目に課題やっとるA
邪魔したないからすぐ作ってある夕食に手をかける。
ホンマは食いもんより…
そっち行って後ろから抱きついたいねん。
ん、
旨い。
いつの間にか大人の女になっとるアイツ。
出会った頃はまだ小さくて子供やったんのに…
錦戸｢あ。…なんやこれ。｣
見慣れへん袋が置いてあった。
中身はどこかの観光地の土産やな。
｢あ、それ。横山先輩からのお土産。｣
何でもない顔で
とんでもないこと言うたなこいつ。
錦戸｢は?…横山君？来たん？家に。｣
つい荒げてしまう声。
別に横山君に恨みなんかないんやけど…
悔しい気持ちはある。
未だに…
｢久しぶりだったよ。何年ぶりだろ？？笑｣
はぁー。
こんなんやから俺は嫌になる。
嫌われとってもそばにおってほしくて…
嫌がられるって分かってるはずなのに、
課題してるAにたまらず抱きついた。
｢何？亮くん？｣
錦戸｢また。何かしたん？？｣
疑うつもりやないんのに…
Aがそんなんするわけないって知っとるんのに。
｢先輩としたって言いたいの？｣
怒りを見せ始めた彼女。
そう思ってしまうほど、
本当の答えは知りたくないから。
ずっと
矛盾してる俺。
どんどんAの中で俺の存在がダメなモノになってるのがわかる。
｢…ごめん。｣
怒った事に謝ってるんのか…
横山君となんかあったことに謝ってるんのか…
どっちか分からへん…
錦戸｢…？ 何で謝るん？｣
怖くても…
聞くしかないやん。
｢いつか…話すから。全部。｣
いつか…??
そんなに信じられとらんの？俺って。
｢その時は逃げないで聞いて？｣
たまに見せる俺を求める声に…｡
ずっと騙されとるんかなって思った。
逃げないで聞いて…か。
逃げとるんの気づいてたんやこいつ。
本気でAの過去を知ろうとせぇへんかった。
それが…
今の俺らになってしまったん？
やっと気づいたかもしれん。
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∞亮ちゃんlove∞ - 更新頑張ってください！！応援してます！！ (2016年8月11日 19時) (
レス) id: 9fc321ba20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2016年2月10日 22時
