最後のｵﾝﾅにして。〝yellow〟 (ページ3)

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亮君との出会いは高１の春。

亮君は二つ上でイケメン先輩｡

そもそも先輩なんて相手にしてなかったけど、バスケ部内で新入部員が女子あたし1人で

声をかけてくれたことから始まった。

いつの間にか頼る人になってて、

休日に遊ぶくらい仲良くなってて。

錦戸『Aー。久しぶりぃー！』

『え？いや、数日ぶりですよね笑』

錦戸『俺には長く感じんの。』

休日が長かっただけでも遊びに行ったらすぐ抱きついてきた。

そのうち向こうのご両親とも話すようになっちゃってて

＿＿＿
＿

錦戸「んー、ひまぁー。遊ぼぉ。」

「邪魔です。受験生でしょ、しなくていいんですか?!勉強！」

付き合ってもないのにあたしの後ろから抱きついてくる変態｡

錦戸「ええの。俺受かっとる確定やし。」

悔しいけどこの人は頭いい｡

常に学年1位と聞いた。

そりぁモテるのもありえる。にしてもさっきからかなり暇してるっぽいので…

「あと3行書いたら終えますから笑」

「そーして！」

キラキラーと笑顔を向けるからつい許してしまう。

終わった途端またダッシュでドーンと抱きつく。

「ちょっっ、先輩っ、」

錦戸「すまんすまん。勢いあったな」

付き合ってないのになんでそんなに引っ付くんですか？って。

言えたらいいのに

簡単に言えないのは…

きっと知らずのうちに

たった1人だけの先輩に恋してしまったから。

言ってしまったら…

2度とこんなことないと思ってしまうから。