最後のｵﾝﾅにして。〝yellow〟 (ページ20)

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花火が打ち上がるまで座って話すことにした。

錦戸｢もーすこしで付き合って三ヶ月やな。｣

｢はやー。嬉しいぃ！｣

錦戸｢三ヶ月とかまだまだやんけ。二年半超えるまで続くぞ。｣

｢二年半超えるまで？｣

錦戸｢超えてもずっと一緒おるし。｣

クシャて笑ったはずの亮君

その表情には少しだけ悲しそうなのも見えた。

亮君には悪いけど…

聞いてみたかった。

.

ﾄﾞｷﾄﾞｷ

.

｢元カノさんには、亮ちゃんて呼ばれてたの？｣

.

なんて答えが来るかな？

.

錦戸｢あ、ん。そーやな。幼なじみやったからなぁ。｣

幼なじみかぁ。

錦戸｢せやけ、亮ちゃん呼ばれるのなんかムカつく。｣

それが愛称を呼ばせたくない理由？

錦戸｢同じ呼び方されるとなんか…納得いかへん。

Aなんかよりめっちゃ小学生みたいな奴やし

別れて正解やったかもな。｣

こんな悪口さらっと言っちゃってるけど…

強がってる？

女のカンって言うのかな？

嫌な勘だけは勘弁してって

思うくらい当たるあたし。

きっと亮君は後悔してるﾓﾉがあって

それをまだ引きずってる

錦戸｢こんな話してても雰囲気悪なるだけやんか。聞きたないやろ？｣

＂話題変えよ。"って可愛く笑う彼だから

気にしないで別の話題に入っていけた。

ねぇ亮君。

元カノさんがどんな人だったかあたしは知らないけど…

亮君がこんなにも惹かれたんだから

きっとあたしなんかより
魅力いっぱいの人なんだと思う

だからあたしも頑張るの。

錦戸｢あ、始まったで。花火｣

一発目の音が聞こえた時

不意打ちに自分から亮君の唇に重ねた。

錦戸｢?! //////｣

一瞬しか出来なかった。

恥ずかしくてたまらなかったけど、

亮君を見てたら凄い真っ赤になってた。