最後のｵﾝﾅにして。〝yellow〟 (ページ17)

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大倉｢情けない男やって思われたって仕方ない。

今更?って怒ってくれたってかまわん。｣

そりぁ…思うけども、

大倉｢あの時の俺、全部全部が初めてで…精一杯やってん。

なんで別れよ、言うたか分からへん。

ほんまに後悔しとるん。｣

こんな忠義は小さい頃から見たことなくて

｢そんなに暗くなんないでよ。忠義のこと応援してるかさ、頑張りなよ。いい子見つけて。｣

大倉｢お前しかおらへん｣

｢あたしよりいい人はいっぱいいる！｣

大倉｢俺がやだ！Aやないとあかん｣

ほんと…

こんなに自分気持ち押し付ける人だったっけ？あんた。

フラフラあたしと別の女の子とで迷ってたくせに…

｢ゴメン、彼氏いるから無理。｣

大倉｢ッ。別れたら…俺のこと考えて？｣

めんどくさくなりそうだから

そこは嘘でもとりあえずわかったと言う。

大倉｢ありがとな。｣

ふはってクシャーって嬉しそうな
コイツの顔を見てたらほんと申し訳なくなってきた。

でもこんなに近くにいるのに…

全く気持ちが動かないのは…

亮君にベタ惚れしてるからだと思う。

大倉｢あー。同じ部屋おんのに、何も出来へん。｣

｢え？｣

大倉｢ぎゅうぅぅーて抱きしめたい。｣

｢殴るぞ？｣

大倉｢せんて、あほか。人の彼女に手ださへんし。｣

あぁ、

やっぱりもったいない。

忠義は忠義の恋愛をしてほしい。

あたしじゃなくて…他の子に行って…

今亮君がいるから、

別れなんて無いって思ってるんじゃない。

亮君と別れたって…
忠義を考える気なんか全くない。

さっさと諦めてもらった方が楽｡

｢ちなみにこの人ね。｣

大倉｢お、写メ。｣

見たいーってうるさかったから画像見したら

大倉｢イケメン…俺負けとるわ。既に。｣

｢？？案外そーでもないけど？｣

大倉｢俺、もーやーめた。絶対A、俺の方振り向いてくれへん｡｣

初めからないんだけど？？

諦めてくれるなら忠義にとっていいことになるからそれでいいのに。

そう思うけど…

コイツの軽い言葉に何故かイライラが募る。