オモチャ "green" (ページ49)

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ﾀﾞｲｼﾞﾅﾋﾄページ49

店内の窓の方から視線を感じた。

大倉「ん？… あ。」

相手もびっくりしてる。

すぐに俺は店の中に入って
逃げようとしたこいつの腕を掴む。

大倉「なんで… 逃げるん？」

「… ｯ｡もうあなたがわからない。」

大倉「あん時はごめんやて！ちょっ…… 力強ｯ！出るで！お前ん家で話そ｡」

グイグイ引っ張る。
俺もAん家を覚えてるのが不思議なくらい。

何も言わず後ろから付いてくる｡
でも俺を怖がっとるのは把握できた。

あの一言で。

こんなに傷つけてしもたんや…
今更やけど後悔｡

＿＿＿＿

大倉「すばる君はどないしたんの？」

「別れた｡」

大倉「それは聞いた。またすばる君がｯ「違う！」

「すばるが悪いんじゃないの。あたしなの今回悪いのは。」

大倉「A、もうすばる君庇うなんてせんでもええから」

そんなことしてでもまだ好きなんやなって

やっぱり会ってみてすげぇきついやん｡

「はぁ?!ホンットにわかってない！！」

え？

「あんたが好きだからだよ。」

大倉「…は？」

「玩具ってわかってて、都合のいい女で全く恋愛対象じゃないことは知ってる。」

大倉「待てや、ちょっとそこは…」

「中途半端にすばるを愛してたってすばるを傷つけるだけ。そんなことしたくないから… 本気だよ。」

あぁ俺はホンマにあほや。

こんなんならもっと早く…

もっと早くから奪って､離さんようにしてりぁよかった。

大倉「お前はもう。玩具でもなんでもないで。俺の… 」

伝わっとる？嘘じゃない俺の本気の気持ち。

本気の好き。

伝わる？

大倉「大事な女や。好きやで？嘘じゃないからな。」

「大倉… 」

大倉「…ちゃうやろぉ笑忠義って。」

そしたらからかったのがいけなかったのか

Aは俺の名前を呼ぼうとせん。

ムスッとしとる

大倉「ちっ… じゃあ呼ばせたるよ｡朝まで愛し合おうか？Aちゃん♪ 」

「え？」

そんなわかってない顔が
可愛くて

両思いやったのが嬉しくて

すぐベットに押し倒した。

大倉「この深夜からってめっさ鳴くもんなぁ。」

堪らなくって…
ずっと離したくなかった玩具｡

そんな彼女は

これから先

俺の日常を楽しませてくれる存在で大事な人や。

大倉「なぁ… 愛してるで。」

END