オモチャ "green" (ページ21)

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ｼﾘｱｲページ21

大倉side

「忠義くん！」

向こうから走ってきたA

大倉「は？何来とん？」

「あの。 1人は怖くなっちゃって… 」

確かに｡

大倉「ごめんな。」

優しく優しく頭撫でたる
そんで横山君の車が見えてきた

横山「あ。もう来たんか｡ちょっと戻るから、先乗っといて」

大倉「おっけー。」

ありがたいわ。
ほんまに

普通に芸能人の車に乗り込むこいつも凄いけど

大倉「忠義君ってずっと呼んでや♪」

「ねぇ … 大倉疲れる｡あれは本当に」

よっぽど演じてたのか

疲れきってるみたいや

大倉「あ横山くん戻ってきた!!」

「はや！はァァ… 」

ため息つきながらも

猫かぶるA

Aからアドリブで"忠義君"

嬉しかったねん正直

もうすこしおもろいからそーして!!

ガチャ

運転前にちらっと言われる

横山「俺の車でイチャイチャとかやめてよな？」

イチャイチャ- ?

大倉「えー見せつけたろっかな｡」

「しません」

うわ、

つめた。

足をふまれた

大倉「っとぉ…ぉぉお… Aｯ… 」

痛い

かんなり怒ってらっしゃるね

無理言って恋人のフリさしてもろたもんな

横山「まぁええんやけども笑」

そんな彼女は
俺が足さすってんのに

にこやかな笑顔を横山君に向ける。

「横山さんわざわざありがとうございます！」

お礼言うとことか
ちゃんとしとるとか…

今まで出会った女より断然いいと思うで

こんなエエ女

やけど、裏は大のアイドル嫌いやねんて

横山「Aちゃんだっけ？俺のこと横山さんって呼んでたかな??」

え。

バックミラー越しから横山くんと目が合う

大倉「え。知り合い? 」

「… ?」

A見るけど身に覚えがない感じ

横山「ん - まぁええや｡」

ふはって笑った横山くん

「すみません｡」

… やっぱりエエ女｡

途中まで送ってもらって

そっから先は俺のマネージャーが乗せてくれることになった

大倉「横山くんほんまありがと」

横山「ええんやて笑」

マネージャーの車に乗り込む

Aを待ってたら

やっぱりちゃんと挨拶してた

「ありがとうございます!! 」

横山「なぁほんまに覚えてへん？… ……」

その後の横山くんの声は通りすがりの騒音で聞こえなかった｡

でも

「… …!! っ＿＿＿＿｡」

何かに気づいたようなAがいた