枯れた涙跡《赤》 (ページ6)

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横山「さ、帰ろか。」

真澄「え？待ってよ。この人どーすんの？」

「大丈夫だから…お二人の邪魔はしたくないので。」

いつもみたいに、
ヨコと真澄と昇降口を出る。

本当はこの中に…

信五もいるはず。

横山「あ、そか。ヒナおらへんもんな。」

真澄「裕‼︎しれっと言ったらダメ！この子涙腺ヤバいんだから！」

横山「そーやった‼︎ん？泣いてへんけど？」

そんなにあたしって泣いてたかなぁ？

泣かないあたしにヨコが安心してる。

横山「A。大丈夫やで？」

何がっすか？

今めっちゃ辛い現実ですよ。

大丈夫ですまされないよ。

横山「もうすぐここにすばる来んから…」

「「 ⁈ 」」

し、渋谷くっん⁈

えっ？なんで？

横山「今日すばると話したんやろ？」

「そんな情報ヨコには話してないよ？」

横山「すばるに聞いたねん。」

渋谷君！やめてくださいよ！

横山「別にええやんか…俺すばるの友達でお前の友達でもあるし‼︎」

もういーよ…めんどい。

真澄「ん。…私も思うけど、しばらく渋谷君と帰ったら？」

「なんで？」

真澄「危ないでしょ。今までヒナがいてくれたけど」

いやいやー。大丈夫だから！

横山「もういこか…おい、すばる来るまで待っとけや？」

流さんといて！

話終えてないよ？

ほんとに渋谷君は来るんかい？

そんなこと聞いても、
もうヨコは振り向いてくれなかったし、

真澄はなんかニヤニヤしてヨコの後追ってるし。

渋谷君…今日色々絡むなぁ。