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渡り廊下で泣きじゃくった｡
後悔してないけど…
感謝でいっぱいで、ゴメンネって申し訳なくて…
悔しいけど止まんなかった｡
?「なぁ…慰めてやろっか？」
「?!」
顔を向けずに声だけ出す
「泣いてないからね。」
なんでこの人はいつも泣くときに来るのかな？
渋谷君に泣き顔は見せないって決めてる
渋谷「まぁ、どっちにしろ、俺もうお前のこと慰めるとかできへんもんな。」
「え？」
渋谷「ヒナが妬くって…アイツあぁ見えて独占欲強いで｡」
違うっ!!って言おうとしたのに
後ろから優しく抱きしめられたから何も言えなくなった…
渋谷「なんで…お前いつも俺の前では泣いてんの？」
ｯ｡。
渋谷「なんてな、俺が言うたもんな。でも今はちゃうやろ、ヒナんとこ行かな笑」
この涙ぬぐうのもあいつやろ？って…
渋谷君は何も気づいてない。
止まんない涙が。
バカッ泣いてんのはあんたのせいだ。
何も要らないから…
「慰めてよ。渋谷君」
ただそれだけが欲しい。
きっと渋谷君は困ったように笑ってる。
彼は優しいから…何だかんだで慰めてくれる。
渋谷「ごめんな？」
渋谷君はそう言ってあたしの前から去っていった。
さっきまであった背中の温もりに気づく｡
去っていく方向からは小さくなってく渋谷君…
「バカッーもう。渋谷君が好き｡」
やっと自分になれた。
今あたしがこの涙を流してる理由は
渋谷君を想ってのことだ。
いつからか、
信五じゃなくて渋谷君の事で何度も泣いてた。
初めて話したあの日から…
きっと好きだった…
『なぁ、慰めてやろっか？』
上から目線だけどホントは優しい優しい…
渋谷君なりの不器用な言葉で…
たまに照れてて黙るところも…
基本仏頂面だけど笑ったら凄く可愛いとこも…
全部全部が大好きなの。
でも今それが伝えられない。
渋谷君からの��迷惑��と��ごめん��が聞きたくないから。
結局弱虫じゃん。
それでも隣にいたいと願うあたしはいつの間にか渋谷君を探しに出た。
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2015年3月20日 18時
